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2024.05.14 18:30

M4搭載のiPad Proレビュー「仕事も遊びもこなす万能マシン」

より集中的な作業として、11分間の4K/30p動画をApple ProRes422でエクスポートしたところ、タイムラインを遅延なしでスクロールでき、エクスポートには2分43秒しかかからなかった。同じエクスポートを古いM2 iPad Proで行ったところ、3分半以上かかった。その50秒程度の差はさほど大きな変化ではないが、ワークフローが複雑になるほど、その差は開いてくるだろう。ビデオプロジェクトが複雑になればなるほど、エクスポート時間の差は大きくなるはずだ。

Apple Pencil Proを使ってPixelmatorで写真編集を行い、Procreateでスケッチをしたが、このスタイラスは市場でもトップクラスの性能を持っている。触覚エンジンと回転ジェスチャーのサポートがProの称号に見合うかどうかは疑問だが、スケッチや描画の体験は一級品だ。

非常に強力だが、本当に必要か?

M4 iPad Proは、最先端の多機能マシンである。しかし、アップルがこれにM4を搭載したのは、同じARMアーキテクチャに基づくクアルコムのSnapdragon X Eliteチップの発売が迫っているためかもしれない。噂やリークではX EliteはM2やM3チップよりも優れていると言われており、M4をiPadに投入することでこれらの比較を封じ込めようとしているのだろう。

現実として、このiPad Proは少々オーバースペックである。前モデルのM2チップも非常に強力で、前述のような同時4ストリームのライブフィードなどの非常に専門的な作業をしない限り、日常のパフォーマンス面で大きな違いを感じることはないだろう。しかし、より良いスクリーン、軽量化、バッテリー寿命の向上は明らかである。それでも、すでにM2 iPad Proを持っている人が急いでアップグレードする必要はないと思う。しかし、M1やそれ以前のモデルを使っていて、Proモデルがほしいなら、これは期待を裏切らないだろう。

新しいタブレットを探していて、最高のものを求めるなら、もちろんこれが最適だ。しかし、予算に少しでも気を使っているなら、M2 iPad AirやM2 iPad Proを検討する価値がある。このマシンは一種の自己満足のためのものだ。
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最新iPad Proは「ノートPCの代わり」以上の存在に、M4搭載モデルレビュー

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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