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2024.05.14 18:30

M4搭載のiPad Proレビュー「仕事も遊びもこなす万能マシン」

Final Cut Proでは、iOSデバイスからの4つのライブストリームを同時に実行でき、4K映像をiPad上でリアルタイムに調整・編集できる。撮影が終わると、4つのクリップは1つのタイムラインに同期され、4つのカメラアングルで編集が可能である。これは、薄くて持ち運び可能なデバイスとしては前代未聞のパワーだ。

iOS 17.5は非常にスムーズに動作するが、ともすればスムーズすぎることもあった。Final Cut Proでビデオファイルをスクロールしたり、ファイルアプリでファイルを探したりする際、スクロールが速すぎて目的のものを見逃すことがある。新しいMagic Keyboardの大きなトラックパッドでゆっくりスクロールするように自分を慣れさせなければならなかった。

Final Cut Pro の複数ストリーム(写真:アップル)

Final Cut Pro の複数ストリーム(アップル)

パフォーマンス

このデバイスは最新のAppleシリコンを搭載した最初のマシンであるため、パフォーマンスは当然最高だ。4Kビデオを編集したり、バックグラウンドでアプリを実行しながらゲーム『NBA 2K』をプレイしたりしても、遅延や減速、カクカクとした動きはまったくなかった。M4チップはデスクトップのiMacからMacBook Proまで、あらゆるものに搭載される予定だが、最適化されたモバイルOSにとっては強力すぎるかもしれない。

新しいM4はM2の2倍の効率性を持ち、バッテリー寿命の向上も実感できる。カフェに持参して、SafariでCMSを1時間タイピングしてもバッテリーは4〜5%しか減らない。

アプリを切り替えたり、SNSをスクロールしたり、YouTube動画を見たりすると、1時間でバッテリーが約10%減ることもあった。基本的に、ゲームや動画編集のような負荷のかかる作業をしない限り、このiPad Proは10〜14時間は持つ。メールをチェックしたり記事を読むだけなら、1週間半は充電せずに使えるだろう。
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翻訳=酒匂寛

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