カリブ海に吹く貿易風からの影響をあまり受けず、その海は穏やかで海水浴に最適だ。シュノーケルを装着して海中に潜れば、サンゴ礁を駆け巡る色鮮やかな魚たちが出迎えてくれる。
『The World's 50 Best Beaches』では毎年、数千人もの経験豊富な旅行業界の専門家がお気に入りのビーチを推薦する。そしてそれらの中から、いかに周囲の景観が独特であるか、海と自然の音だけが聞こえるか、海水浴が楽しめる穏やかな海であるか、混雑していないか、のどかなビーチ日和になる確率が高いか、などを考慮して候補となったビーチを絞り込む。
この『The World's 50 Best Beaches』以外にも、世界のすばらしいビーチを特定するランキングは数多く発表されている。今年2月にはTripAdvisor(トリップアドバイザー)がポルトガル南部のオルホス・デ・アグアにあるプライア・ダ・ファレシアを1位に選んだ。最近では『European Best Destinations(ヨーロピアン・ベスト・デスティネーション)』によってマルタ島の北西海岸にあるアイン・トゥーフィーハ湾がヨーロッパで最も美しいビーチに選ばれた。非公式ではあるが、映画『バービー』も昨年は世界中にあるピンクサンドビーチにスポットライトを当てた。
ターコイズ色の波が砂浜に打ち寄せるすばらしいビーチは世界中に数多くあるものの、『The World's 50 Best Beaches』の調査によれば、トランク・ベイは典型的な「カリブ海のパラダイス」であり、いくつかの理由で他のビーチを凌ぐという。
「訪れた人々は、信じられないほどやわらかな砂や、水晶のように透き通ったプールのような海を称賛するが、トランク・ベイが本当に他のカリブのリゾート地と違うのは、すばらしいヴァージン諸島国立公園内にあることだ」と、『The World's 50 Best Beaches』は述べている。つまり、このビーチが保護区域であり、植物が豊かに生い茂り、特有の野生動物が生息する、本物の保養地であるということだ。