就職転職情報企業、学情は、同社が運営するダイレクトルーティングサイト「あさがくナビ2026」を訪問した2026年3月卒業見込みの大学生、大学院生305人を対象に、ジョブ型採用に関するアンケート調査を実施した。すると、ジョブ型採用を実施している企業にプレエントリーしたいと考える学生は、「したい」、「どちらかと言えばしたい」を合わせて78パーセントにのぼることがわかった。
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ジョブ型採用に向けて実際に準備をしている学生は7.6パーセントだが、これから準備を計画している学生は46.6パーセントだった。半分以上の学生が「本気」で取り組もうとしているということだ。
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準備の具体的な内容は、82.2パーセントがインターンシップへの参加。次いで仕事の研究、資格の取得や専門スキルの習得などとなっている。
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ジョブ型採用の人気が高い理由としては、仕事内容をイメージしやすいこと、キャリアプランを立てやすいこと、といった意見が聞かれた。就職活動のために何を準備すればいいのかが明確になるという利点もあるだろう。日本型の終身雇用制度がもはや昔話となり、ジョブ型採用を実施する企業が増えている今では、学生も、キャリアパスを定めてスキルを磨くほうが将来的に有利だと考えているようだ。
ジョブ型採用のデメリットとして、相応のスキルのある人材を獲得しにくいことをあげる人がいるが、この調査でわかるように、ジョブ型採用を目指してスキルを磨く学生が増えている。また、社員が就職してすぐに辞めてしまうという難点を指摘する人もいるが、ジョブ型とは本来転職を重ねてキャリアアップしていくもの。人材が流動すれば、辞める人が増えても入る人が増えることになる。こうして働き手の専門能力が向上していくなら、社会全体のメリットだとも言えるだろう。就活は、加速度的にジョブ型へシフトしていく気配だ。
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