芝浦工業大学は、2018年から女子学生比率の向上のための取り組みを行っている。まず、女子のための公募制推薦入学者選抜の実施。現在は理工系女子特別入学者選抜となり、2024年度にはこれにより75人が入学した。2022年からは入試の成績が優秀だった女子入学者100人に入学金相当の初学金を支給。また同年、女子高校との連携による1週間の研究室体験インターンシップを開始し、女子高校生と保護者を対象とした「女子向けミニオープンキャンパス」も行っている。
また、少数者である女性の卒業生、在学生、教職員のネットワーク「Shiba-joプラチナネットワーク」を設立し、女子高校生向けに情報発信も行っている。
こうした努力が実り、今年度の入学生の女子の比率は26.6パーセントとなった。前年度が21.3パーセントだったので、5パーセント以上の増加だ。2024年の全学年の女子の比率(21.8パーセント)に対しても大幅増だ。
女子が行きやすい環境になれば、それに応じて女子の入学志望者も増えることがこれでわかる。こうして女性エンジニアが増えて、日本が多様で豊かなアイデアに富むエンジニアリングの国になっていくことを期待したい。
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