環境活動家のグレタ・トゥンベリを含むデモ隊は、数日前からマルメに集まっており、11日の決勝を前に、数千人の大群衆となってイスラエルの追放を求めた。BBCによるとスウェーデン出身のトゥンベリは11日午後にデモ隊が警察と衝突した際にスウェーデン警察によって逮捕された。
現在21歳のトゥンベリは、イスラエルがこのイベントを利用してガザでの行動を「アートウォッシュ」し、パレスチナ人の「大量虐殺」疑惑から目をそらそうとしていると主張していた。
大会に対するボイコットは、数カ月前から始まっており、現在20歳のイスラエル人歌手のゴランは、リハーサルやパフォーマンスで何度もブーイングを浴びたが、それでも9日のセミファイナルで十分な票を獲得し、11日の決勝に進出した。
欧州放送連合は、イスラエルをこの大会から除外するよう求める声には抵抗しているが、ゴランに対し、ハマスによる10月7日のイスラエル攻撃から着想を得たエントリー曲の『Hurricane(ハリケーン)』の歌詞を変更するよう求めていた。この曲の原題は『October Rain(10月の雨)』で、ハマスによる攻撃に関する具体的な暗示が含まれていた。主催者側はすべてのエントリー曲に「非政治的であること」を要求していた。
(forbes.com 原文)