求人情報サイトGlassdoor(グラスドア)の最近の分析によると、現実として、米国では1996〜2010年に生まれたZ世代が今年、労働力人口でベビーブーム世代を追い抜くと予想されている。それ以前の世代と同様、Z世代は職場に異なる価値観や言動、仕事に対する期待を持ち込み、職場全体に波紋を広げている。
Z世代が職場にもたらす4つの変化
・変化を期待
Z世代は絶え間ない変化を期待している。Z世代が生まれてこのかた、テクノロジーが急速に変化したことを考えれば、これは驚くべきことではない。Z世代は常に既成概念の枠を超え、物事の進め方に疑問を投げかけている。「これがうちのやり方だ」とZ世代にいうと、たいていの場合、もっといいやり方がないか検索エンジンで調べる。
自信を漂わせ、プロセス改善に前向きなリーダーは、Z世代従業員との協働で良い結果を出せるだろう。Z世代はあなたの専門知識や権限に疑問を投げかけているのではなく、新鮮な視点を提供しようとしていることを理解することで、調和のとれた生産的な仕事関係を育むことができる。
・価値観の重要性
Z世代は変化をもたらすことを望んでおり、身近で大切なことに対して雇用主は責任を持つべきと考えている。自分の価値観が上司や組織のものと一致しないことに気づいた場合、Z世代は躊躇なく辞めるだろう。Z世代をひきつけ、引き留めたいのであれば、企業の価値観に世の中のためになることを取り入れる方法を見つける必要がある。
・チームワークと協業を重視
Z世代は、たとえチーム全員がイヤホンをしていたとしても、チームワークで能力を最も発揮する。Z世代は協業を重視する。つまり、仕事を割り振るときはグループで行うようにするのがベストだ。・仕事よりメンタルヘルス優先
Z世代は自身がメンタルヘルスのケアを受けていることをためらいなく他人と共有する。仕事かメンタルヘルスのどちらかを選ばなければならない場合、ほとんどのZ世代はメンタルヘルスを選ぶ。この世代にとって、ワークライフバランスは非常に重要だ。従業員の負担が大きくならないよう、辞める人が出たらすばやく補充することに全力を尽くした方がいい。ストレスが限界に達しているかもしれないことを示す兆候を知り、利用できるメンタルヘルスのリソースを提供できるよう準備しておくことも推奨される。
Z世代は将来の職場を支える労働力であり、この世代の労働者のニーズを満たす方法を早く学ぶほど、職場はより生産的で平穏なものになる。
(forbes.com 原文)