北米

2024.05.11 09:00

トランプが溺愛する「18歳の末っ子」、バロンが政界デビューへ

写真右がバロン・トランプ(JNI/Star Max/GC Images)

写真右がバロン・トランプ(JNI/Star Max/GC Images)

トランプ前大統領の末っ子で、3月に18歳になったばかりのバロン・トランプが7月の共和党全国大会に参加し、フロリダ州の党代議員の1人として政界デビューを果たすことが明らかになった。

バロンは、7月15日からミルウォーキーで開催される党大会で、トランプの指名を正式に決定するために投票すると予想される州の共和党代議員41人のうちの1人を務めることになる。

2006年3月にニューヨークで生まれたバロンは、5人いるトランプの子どもの末っ子で、トランプがメラニアとの間にもうけた唯一の子どもだ。2016年に父親が大統領に選出されたときに10歳だった彼は、母親のメラニアとともにニューヨークに残り、アッパー・ウエスト・サイドの私立高校コロンビア・グラマー・アンド・プレパラトリー・スクール(CPPS)に通い、翌年6月にホワイトハウスに引っ越した。

その後、トランプの大統領在任中にバロンは、メリーランド州ポトマックにあるセント・アンドリューズ・エピスコパル・スクールに通い、父の退任後に、ビリオネアのウィリアム・コッチが設立したフロリダ州パームビーチにあるオックスブリッジ・アカデミーに入学した。

バロンは父親の大統領在任中に公の場に姿を現すことはほとんどなかったが、ネット上でカジュアルな服装に対する批判や殺害予告などに直面したことがあり、2017年には、クリントン元大統領の娘であるチェルシー・クリントンが「彼をそっとしておくべきだ」とツイートして話題になった。

ここ最近では、バロンの名前は父親の裁判にも登場して注目された。トランプは、マンハッタンで行われている不倫の口止め料についての裁判で、「息子の高校の卒業式に出席するために5月17日に法廷を欠席したい」と申し出て、判事にそれを認められた。メラニアがバロンを妊娠した時期は、この裁判で証言しているポルノ女優のストーミー・ダニエルズが、トランプと性的関係を持ったと主張する時期と重なっている。


トランプは、9月のインタビューで、バロンが彼の母校であるペンシルベニア大学ウォートン・スクールに進学する可能性を否定しなかった。イヴァンカ・トランプやティファニー・トランプ、ドナルド・トランプ・ジュニアなどの他のトランプの子どもらも、同校の卒業生だ。

バロンはどこの大学に行く?

「バロンはとても良いアスリートで、背が高く、そして良い子で、見た目が良く、良い生徒で、実際すばらしい学生でとても良い生徒だ」とトランプは語り、「我々は今、(彼の大学進学について)考えているところだ」と付け加えていた。デイリー・ビースト紙は4月に、関係筋の話としてニューヨーク大学がバロンの大学候補リストのトップにあると報じたが、この報道は確認されていない。

トランプは、以前から子どもたちを彼個人のビジネスや政治活動に参加させている。イヴァンカ・トランプは、トランプ・オーガニゼーションの上級副社長を務めた後、2017年に同社を退社し、夫のジャレッド・クシュナーとともに父親のホワイトハウス顧問を務めている。

ドナルド・トランプ・ジュニアは、トランプ・オーガニゼーションの上級副社長を務めており、父親がホワイトハウスにいた頃から右派の論客としてポッドキャストを主催し、Woke(ウォーク)と呼ばれる社会的正義を重視するエリート主義を揶揄し、父親の政敵を定期的に攻撃している。

エリック・トランプは、兄に比べれば政治関連の発言は控えめだが、選挙イベントには定期的に父親といっしょに参加している。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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