テキサス・インスツルメンツにとってプラス材料もある。半導体の生産量は、自動化の進展に伴い、今後数年間は産業分野で堅調な伸びが見込まれる。自動車部門も、コネクテッドカーや自動運転車によって力強い成長が見込まれている。2023年における同社の売上高の約75%は、産業用部門と自動車用部門が占めており、この2つの最終市場は2013年以降、年率10%で拡大している。この傾向は今後も続くだろう。
同社はまた、米国における300mmウエハーの製造能力を拡大するために多額の投資を行っている。これは、同社が地政学的リスクを軽減すると同時に、効率性と長期的競争力を向上させるのに役立っている。
TNXは予想PERは約45倍付近で推移しているが、これはやや高いと当社は見ている。当社はTNXの目標株価を米国時間5月9日の終値である185.32ドルを多少下回る、1株当たり約175ドルと評価している。
(forbes.com原文)