デジタル改革が進み、社会が変化し、世界的危機が起きるなかで、リーダーは自身のチームを導いていかなければならない。こうした時代をうまく切り抜けていくためには、リーダーシップそのものを進化させ、「権威と積極的な自己主張」という従来型の枠組み以上のものを包含していく必要がある。とはいえ、今日のビジネス環境における右脳派リーダーとは、具体的にどのような人を指すのだろうか。
右脳派リーダーは、個々のチームメンバーについて、それぞれの現状を把握し、チームに貢献する必要不可欠な存在として扱う必要がある。こうした管理スタイルは、左脳的思考で植え付けられたロジックや構造を否定するものではない。むしろ、斬新な方法で課題に立ち向かうために欠かせない包括的な思考と創造性をもって、従来型マネジメントを豊かにするものだ。
さらに右脳派リーダーは、意思決定の際に、頭脳だけでなく、心をも生かす。あらゆるビジネス指標の背景には、ストーリーをもつ人間が存在していることを理解しているのだ。