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2024.05.11 17:00

インドネシアの「スマート農業」、新興企業Elevarmが約4億円調達

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インドネシアを拠点とするスマート農業プラットフォームのElevarm(エレバーム)は米国時間5月8日、苗木と有機肥料の生産を強化するため、シンガポールを拠点とするベンチャーキャピタルのインシグニア・ベンチャーズ・パートナーズから260万ドル(約4億円)を調達したと発表した。

この調達ラウンドには、エレバームの既存出資者でインドネシアの「スマート養殖のユニコーン企業」として知られるeFishery(イーフィッシャリー)創業者のギブラン・フザイファや、ECプラットフォームのエバーモスの共同創業者でCEOのアリップ・ティルタらも参加した。

「私たちの使命は、独自の研究や技術、ソリューションを通じて、農作物の収穫量を増やすだけでなく、長期的に循環経済に貢献する農業の必需品へのアクセスを民主化することだ」と、エレバームの共同創業者兼CEOのバユ・シエリ・ラクマットは声明の中で述べた。

ラクマットは2022年に、フェビ・イフディラやリンタン・クスマ・プラティウィとともにエレバームを共同創業した。その翌年にイフディラとプラティウィはフォーブスアジアの『30 UNDER 30』にも選出された。

「エレバームは、世界の食糧事情を改善するだけでなく、テクノロジーと伝統の架け橋となる持続可能な農業ソリューションを開拓する企業だ」とフザイファは語る。

エレバームは、新たな資本を温室スペースの拡張と製造技術のアップグレードに充て、苗と有機肥料の生産能力を3倍に引き上げることで、零細農家からの高まる需要に応えると述べている。

同社の事業は旺盛な需要に後押しされており、2023年の収益は前年比7倍の1100万ドル(約17億円)に増加した。今年も成長は続き、「売上高は3倍近い3000万ドル(約46億円)になる見込みだ」と、エレバーム最高製品責任者のバユ・アディ・ペルサダはフォーブスに語った。

同社は、農業パートナーを通じて400ヘクタール以上の農地にサービスを提供しているほか、独自の企業間マーケットプレイスで毎月最大1000トンの作物の販売を促進している。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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