任天堂、Switchの後継機種を「今期中」に発表するとツイート

CFOTO/Future Publishing via Getty Images

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任天堂の古川俊太郎社長は、大々的なプレス発表やリリースを行うのではなく、任天堂の次期ゲーム機に関する最新情報をツイートした。

古川社長は、6月に開催されるNintendo DirectでNintendo Switch(以下、Switch)の後継機種が発表されることはないと名言した。人々が期待を膨らませないようにしたかったようだ。これまでは、かつて開催されていた世界最大級のゲームイベントであるE3の前後に多くの新型ゲーム機が発表されていたが、今回はそうではなさそうだ。
古川社長は、後継機種を2025年3月まで続く「今期」に発表すると言っており、現行のSwitchと後継機種の間に10年のブランクが空く可能性もある。Switchは2017年に初めて発売され、世界の販売台数は累計で1億4132万台を記録している。ニンテンドーDSとPlayStation 2に次いで歴代3番目に売れたゲームハードとなった。

Switchは発売当初から携帯性を重視しており、当時の競合製品よりも性能は低かった。現在は次世代のゲーム機が多数発売されており、Switchは性能面で大きく遅れをとっている。任天堂はしばしば、限られた性能で機能するようなアートスタイルや演出で補っているものの、やはり発売から長い期間が経っていることもあり、単純にアップグレードが必要な時期なのだろう。

これまで任天堂は新機種ごとにコンソールのデザインを大きく変えてきたが、Switchの携帯性という切り口を捨てて従来型のハードに戻すことは、ほぼありえないだろう。そのため、誰もが多かれ少なかれ、最高品質の画面とそれなりのパワーを備えた携帯型ハードを期待している。初期の報道ではPS4並みの画質とされていたが、その真偽はまだわからない。

任天堂が今回のような重大な発表をプレスリリースなどではなくツイートで発言できるのは、Switchの後継機がいつ、どのように発表されようが同社にとってさほど変わらないためだろう。その後継機が飛ぶように売れることは、ほぼ間違いなく、好調だった機種を受け継いだWii Uのような失敗にはならないはずだ。この後継機種の発表は2024年の晩秋から2025年初頭だろうと予想している。そうだとすると、発表までまだしばらく待つことになりそうだ。恐らく、今回の発表は主に投資家に向けたもので、彼らに「ああ、何か来るぞ」と期待を持たせ、安心させるためのものだろう。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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