ファッション

2024.05.18 15:00

明日にかけるジャケット─連載 Forbes JAPAN CIRCLE 30

品格を保ち、礼節を象徴するジャケットは、かつて成熟した男性の外出には不可欠な服だった。今でも真新しいジャケットを手に入れると、街へと出かけたくなる。ファッションとは、そんな動機を与える装置ともいえよう。ジャケットを選び出会う人や風景を想像する時、すでに旅は始まっている。


革新者がもたらす上質なくつろぎ

ジャケット374000円、ポロシャツ129800円、パンツ217800円、ベルト113300円〈すべてジョルジオ アルマーニ/ジョルジオ アルマーニ ジャパンTel:03-6274-7070〉

ジャケット374000円、ポロシャツ129800円、パンツ217800円、ベルト113300円〈すべてジョルジオ アルマーニ/ジョルジオ アルマーニ ジャパンTel:03-6274-7070〉

テーラードウェアの構造を見直し、ジャケットを休日にリラックスして楽しめる着心地がいい服へと進化させたのはジョルジオ アルマーニの功績といえる。2024年春夏に提案するホワイトのジャケットは、上質ウールとレーヨンをブレンドし、加工で畝状のストライプを施した軽く柔軟な生地を使用。芯地類を用いないアンコン仕立てとオーバーサイズシルエットにより、ブルゾン感覚で軽やかに羽織れる。ホワイトのポロシャツとネイビーパンツでシックに着こなしたい。

洗練と品質を極めたトラッドの新境地

ジャケット319000円、セーター151800円、パンツ167200円、シューズ151800円、サングラス参考商品〈すべてラルフ ローレン パープル レーベル/ラルフ ローレンTel:0120-3274-20〉

ジャケット319000円、セーター151800円、パンツ167200円、シューズ151800円、サングラス参考商品〈すべてラルフ ローレン パープル レーベル/ラルフ ローレンTel:0120-3274-20〉

ラルフ ローレン パープル レーベルを代表するジャケットモデル「ケント」は、上質なキャンバス芯を用い、イタリアの熟練サルトがハンドワークを駆使して仕立てる。新作はインディゴの美しさから着想した、深みのあるネイビーのリネン生地を用い、高度なテーラリングによるりりしいエレガンスとデニムのようなこなれた表情を同時に味わえる。発色の美しいグリーンのシルクシャンタンパンツを合わせ、洗練されたアメリカントラッドが完成。

軽快に生まれ変わったジャケットの着心地

ジャケット730400円、シャツ106700円、チーフ39600円、パンツ220000円、シューズ168300円、サングラス97240円〈すべてブルネロクチネリ/ブルネロ クチネリ ジャパンTel:03-5276-8300〉

ジャケット730400円、シャツ106700円、チーフ39600円、パンツ220000円、シューズ168300円、サングラス97240円〈すべてブルネロクチネリ/ブルネロ クチネリ ジャパンTel:03-5276-8300〉

極上素材と卓越のセンスにより、クラシックを新しい価値ある服へと昇華させるブルネロ クチネリ。本来かっちりした印象のグレンチェックジャケットも、柄色をブラウンとグレーにし、リネン、シルク、ウール、コットンを混紡した軽く柔軟な素材で柔和な印象を演出。前合わせの浅いワン アンド ハーフブレストとやや強調した肩により、コンテンポラリーな一着に仕上げた。シャツ襟をラペルから出した、開放的な着こなしも様になる。

ブルゾン感覚で着る極上レザージャケット

ジャケット1155000円、Tシャツ91300円、パンツ151800円、スニーカー177100円、サングラス107250円〈すべてベルルッティ/ベルルッティ・インフォメーション・デスクTel:0120-961-859〉

ジャケット1155000円、Tシャツ91300円、パンツ151800円、スニーカー177100円、サングラス107250円〈すべてベルルッティ/ベルルッティ・インフォメーション・デスクTel:0120-961-859〉

パリの注文靴店をルーツとするベルルッティにとって、トータルブランドとなった現在もレザーはアイデンティティのひとつである。新しいブルーのジャケットにも、まるでベルベットのように繊細な肌触りの極上スエードを採用。オールレザーながら軽く柔軟で着心地も申し分なく、ベーシックなデザインで末長く愛せるジャケットに仕上がった。まるでレザーブルゾンのように、ロゴTシャツへラフに羽織るだけできまるのも魅力だ。
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direction by Akira Shimada | photographs by Akira Maeda | styling by Makoto Yoshino | hair & make-up by Hanjee(Signo) | model by Daisuke | text by Yasuhiro Takeishi ,Tetsuo Shinoda

この記事は 「Forbes JAPAN 2024年6月号」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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