配当は投資家にとって特に重要である。歴史的に見ても、配当は株式市場のトータル・リターンのかなりの部分を占めてきたからだ。
例えば、1999年12月31日にS&P 500に連動するETF(SPY)を購入したとしよう。2012年12月31日の時点では、1口の価値は142.41ドルで、価格だけみると、1口あたり4.67ドル減少している。しかし、同じ期間に1口あたり25.98ドルの配当金を受けとっているので、トータル・リターンは23.36%のプラスになる。
6%を超える配当利回りを享受することは、その利回りが持続可能であれば、かなり魅力的に見えるだろう。ファイザーはS&P 500の構成銘柄であり、S&P 500指数を構成する大型株の一社として特別な地位を占めている。
一般的に、配当額は必ずしも予測可能ではなく、各企業の収益性の浮き沈みに従う傾向がある。ファイザーの過去の配当支払い履歴を確認することで、直近の配当が継続しそうかどうか、ひいては年間6%の利回りを期待するのが妥当かどうかの判断材料となるだろう。
(forbes.com原文)