サービス

2024.05.09 17:30

Chromeのアドレスバーで直接Geminiと会話可能に、ただしプライバシーの懸念あり

近年プライバシーは、付加的要素から競争上の差別化要因へと変わってきた。ウェブやモバイルデバイスでのトラッキング(追跡)や、位置情報、個人を特定する情報などの処理に関する透明性、さらにはコンテンツの暗号化についても大きな進歩がみられる。しかし、新しいAIが登場して興奮する私たちは、プライバシーに対する懸念を軽視してしまいがちだ。

もちろん、プラットフォームやサービスが定めたクモの巣のようなプライバシーポリシーを理解するのは困難だ。グーグルだけでも、異なるAIサービス、プラットフォーム、商業モデルごとに異なるポリシーを持っている。何よりも必要なのはシンプルさと透明性だ。アップルの場合を見てみよう。

もしアップルのiPhoneとiPadに新しく搭載されるAIが、予想どおりデバイス上で動作するものであるなら、プロンプトはクラウドに送られることも、保存やレビューされることもないため、私たちが待ち望んだ変化がもたらされることが期待される。もちろんこれは本質的に情報のシェアが必要なウェブ検索には影響しない。しかし、ユーザーの理解を向上させることにはなるだろう。

この記事で述べた注意点は、何も隠されたものではなく、グーグルはそうした注意喚起をオープンに行っている。今やそれはユーザーの問題であり、一連の魅力的な新サービスに飛び込もうとしている何百万の人たちは、プライバシーに関する認識を早急に高める必要がある。AIサービスが急速に拡大するにつれ、情報の流出、漏洩は必然的に起きるだろう。だから私たちは、これまで以上に自分がシェアするものに関して注意深くなる必要があるのだ。

forbes.com 原文

翻訳=高橋信夫

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事