スポーツ

2024.05.08 13:00

大谷選手も活躍するドジャー・スタジアムに行こう! 歴史的な「お宝」も展示

その近くには、遠征や春のキャンプ時の移動で機材の運び込みに使われた多くのトランクがあった。白いLAの文字が絡み合った巨大な青いドジャースの帽子で上部が覆われた実物大のリリーフカーも、投手交代を待っているかのようにスタジアムの地下に置かれていた。

古い木製の座席、劣化したチケットやベースボールカード、そしてドン・ドライスデール投手の連続無失点イニングやフェルナンド・バレンズエラ投手の20歳での思いがけない活躍、カーク・ギブソン外野手のワールドシリーズでの本塁打など、球団の歴史に残る瞬間を描いた絵画も展示されていた。バレンズエラは、同じシーズンに新人王とサイ・ヤング賞を受賞した今でも唯一の選手だ。

ツアーではまた、ドジャースの往年のスター選手が着用し、永久欠番となった背番号入りのジャージーが展示されたところも通った。ドライスデール(背番号53)、サンディー・コーファックス投手(同32)、ジャッキー・ロビンソン内野手(同42)、デューク・スナイダー外野手(同4)、ギル・ホッジス内野手(同14)らのものだ。また、殿堂入りした監督のウォルター・オルストン(同24)とトミー・ラソーダ(同2)が着ていたユニフォーム上着もあった。

ツアー中、ロッカールームに向かう選手たちが通り過ぎるかもしれないと、ガイドがツアー参加者を廊下の脇に案内したシーンもあった。

また、67年にわたってチーム専属実況アナウンサーとして活躍した故ビン・スカリーの名前を冠した記者席のすぐそばを通ったとき、参加者は実際に何人かの記者や放送関係者を見かけた。

ツアー参加者の中には、名物ホットドッグ「ドジャー・ドッグ」を記念にもらえなかったのが残念と言った人もいたが、より長持ちするお土産には文句なしだった。もらったのは「DODGER TOUR(ドジャーツアー)」と書かれた小さなワッペンが横についた青いキャップだ。

ツアーガイドは小柄なブロンド髪の人で、野球とドジャースの歴史に精通していた。ドジャースは歴史を重視している。メジャーリーグの球団で初めて歴史を担当する職員を雇った。その主な仕事は、チームのレガシー(遺産)が選手の目につくようにし続けることだ。

IPWにはブレーブス、カブス、ジャイアンツ、メッツ、パドレス、レッドソックス、ヤンキース、そしてMLBコミッショナーによって設立された新組織のMLBツーリズムがブースを出した。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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