ソニーは当初、PCゲームプラットフォームSteam(スチーム)で同作をプレイしているユーザーに対し、自社のオンラインサービス「PlayStation Network」との連携を義務化する意向だった。だが批判が殺到したことを受け、ソニーはこの方針を完全に撤回。反発の規模を考えると、これ以外の結末は考えられなかった。
ソニーは、米東部時間の6日午前0時(日本時間同日午後1時)に出した声明で、以下のように説明した。
「HELLDIVERSファンの皆様へ。私たちは『HELLDIVERS 2』のアカウントリンクアップデートについての皆様のご意見を受け止めました。5月30日以降の新規・既存プレイヤーにSteamとPlayStation Networkのアカウント接続を必須化する予定だった5月6日のアップデートは、見送りとなりました」
「私たちは現在も、PCプレイヤーにとって何が最適なのかを学んでいるところであり、皆様からのフィードバックは非常に貴重です。『HELLDIVERS 2』を引き続きサポートしていただき、ありがとうございます。今後の計画については、随時お知らせします」
アカウントのリンク方針をめぐる緊張は5日、極限レベルに達した。ソニーは5月6日の期限を前に、PSNアカウントが作成できない177地域で『HELLDIVERS 2』の販売を停止した。これに対してはプレイヤーだけでなく、開発元のArrowhead Game Studiosまでもが公然と反発。Arrowheadは、これはソニーの決定であると説明した上で、これらの地域でゲームを購入したプレイヤーがどうなるのかは自分たちにもわからないと述べていた。