欧州

2024.05.07 11:00

ロシア軍の「亀戦車」がまた進化、甲羅が二重化してますます巨体に

T-72戦車を改修したチェコ軍のT-72M4CZ戦車(Shutterstock.com)

しかし米議会の一部の共和党議員による半年にわたる妨害がついに終わり、およそ610億ドル(約9兆4000億円)の新たな予算が使えるようになったことで、ウクライナ軍は砲弾やミサイルを大量に手にしようとしている。米国防総省はすでに、10億ドル(約1540億円)分の武器・弾薬をウクライナへ発送している。
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亀戦車の二重のDIY装甲は、500g程度の爆弾を装着した機体重量1kg弱のFPVドローンからは車両本体を守れるかもしれない。だが、モスが指摘するように「ほかのものからはほとんど防護できない」だろう。

とくに、何重もの防護層を貫通するように設計された約8.5kgのタンデム弾頭を搭載する約16kgのジャベリン対戦車ミサイルに対しては、この追加装甲はほとんど役に立ちそうにない。

亀戦車の乗員が、ウクライナ軍のジャベリン部隊の攻撃をかわせるなどとも思わないほうがいい。重い甲羅を背負う亀戦車はその名のとおり鈍足なだけでなく、甲羅に邪魔されて視界がひどく遮られているらしいことも最近の動画であらわになっている。
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少なくとも1両の亀戦車は、乗員が周りをよく見えなかったらしく、攻撃中に間違えた方向に曲がってしまい、ウクライナ側の陣地からそれていく様子が目撃されている。

forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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