起業の可能性を試す
野心的な起業家にとって、副業は、ビジネス上のアイデアやコンセプトを試すことができる、低リスクな試験場になる。日々の本業をやめることなく、ビジネスモデルやマーケティング戦略など、事業運営のさまざまな面を実験することができる。これは、はかりしれないほど貴重な学習経験になる。うまくいくことと、いかないことを見極め、フルタイムの起業家になる決意を固めるときに備えて、入念に下地を整えることができる。
個人的な充足感や情熱
自分の情熱や興味に沿った副業を選ぶ人は多い。そうした副業は、個人的な充足感を満たしてくれる。情熱を注いでいることに取り組めば、驚くほどの満足感を得られるし、本業での燃え尽き感を打ち消せるかもしれない。情熱に突き動かされた副業が成功すれば、自信と、全体的な幸福感が高まり、精神状態にも良い作用が生まれる。
ワークライフバランスと柔軟性
従来の9時5時の仕事とは違って、たいていの副業は、スケジュールに柔軟性があり、自分のライフスタイルや、力を注いでいる取り組みにあわせて調整ができる。こうした柔軟性のおかげで、副業にいつ、どれだけの時間を割くかを自分でコントロールできる。子育て中の人や学生、あるいはきつい仕事をしている人にとっては、そうした点が、追加収入を得られるか、まったく得られないかを分ける可能性もある。副業の増加は、単なるトレンドではない。労働人口におけるダイナミクスの変化と、もっと柔軟で多様なキャリアパスへの移行を反映している。金銭的な恩恵から、職業スキルの向上、個人的な満足感まで、副業に伴う利点は多岐にわたる。
要するに、経済の変動や求人市場の変化を絶えずくぐりぬけているときには、副業は、金銭面のバックアップになるだけでなく、成長と自己表現のための実りある手段にもなる。あなたの求めているものが、お金をめぐるストレスの緩和であれ、新たなキャリアの可能性の探索であれ、個人的な情熱の追求であれ、目標を達成するためのリソースとチャンスを、副業から得ることができるだろう。
(forbes.com 原文)