トランプはウィスコンシン州ウォーキショーで開いた選挙集会で、コロンビア大のデモ参加者が4月29〜30日の夜に押し入り、立てこもった「ハミルトン・ホール」に言及し、「たいへんな被害を受けた」と語った。そのうえで、ニューヨーク市警によるデモ参加者の排除は「きっかり2時間で片づいた。見事だった」と称賛した。
一方、コロンビア大のネマト・シャフィク学長については「とても弱く、おびえ、悪い」人物だとこき下ろし、4月中旬からキャンプを続けていたデモ参加者の排除をニューヨーク市警に求めるのがあまりに遅かったと主張した。
トランプは前日の4月30日夜に出演したFOXニュースのショーン・ハニティーの番組でも、「ニューヨーク市警はすばらしい。(中略)何も恐れなかった」などともち上げていた。
また、コロンビア大での抗議活動について、「ある筋から金をもらって」抗議している「プロの扇動者」がいると根拠を示さず主張した。
ジョー・バイデン大統領は、コロンビア大をはじめとする全米各地の大学で起きているイスラエル抗議デモについて、トランプほど厳しい批判はしていない。先週には「反ユダヤ主義的な抗議活動を非難する」と表明すると同時に、「パレスチナ人に起きていることを理解しない人々も非難する」と述べている。
米紙ニューヨーク・タイムズによると、ホワイトハウスのカリーン・ジャンピエール報道官は1日、コロンビア大へのニューヨーク市警の派遣をバイデンは支持するのかという質問を受けた際、学生たちは平和的な抗議の権利を踏み越えたと断じ、「建物を力ずくで占拠するというのは、端的に言って平和的ではない」と述べた。
(forbes.com 原文)