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2024.05.01 15:45

大谷選手はなぜ「ハワイ島」を選んだか 楽園の島のプライベートリゾート事情

Getty Images

大谷翔平が動くと、メディアも動く。その一挙手一投足が話題を生むあたり、プレー以上にメディアへの影響力はパワフルだ。

よくハワイのホテルを、Wi-Fiやパーキング、有料の水など「何か動くたびにチャリンチャリンと課金される」と揶揄する観光客がいたが、何かするたびに世界中が騒ぐのも大変なことだろう。

大谷選手の話題でいま真っ盛りなのが、ハワイ島のリゾートに別荘を購入したこと。場所はハワイ島の西側、マウナケアリゾート内に新たに開発されるハプナエステーツというエリアだ。

マウナケア(maunakealiving.comより)

大谷選手が購入したハプナエステーツを含むマウナケアリゾートの全景(maunakealiving.comより)

別荘自体は米ドルで1700万ドル(日本円で約26億円)とのことで、ドジャースと10年で約1000億円の契約をした大谷選手からすると、ごくごく一部の出費なのかもしれないが、その価格と併せて連日報道が喧しい。

米メディア「ウォール・ストリート・ジャーナル」が不動産購入を報じたのが皮切りとなったようだが、それによれば大谷選手は開発を手がけるカリフォルニア州の不動産会社と、宣伝・販売の際には名前と肖像を使用できる契約を締結したそうだ。また購入したハプナエステーツでは最初の契約者だったために、一等地を占有できたとも報じられている。

ハワイの現地でもそこそこ地元メディアで報道されてはいるが、その反応はやや冷ややか。というのも、ハワイでは「派手な別荘購入話」はあふれていて、マーク・ザッカーバーグがカウアイ島に1億ドル(約156億円)以上を投じて広大な土地を購入した、ジェフ・ベゾスがマウイ島に7800万ドル(約122億円)の豪邸を購入した、などなど枚挙にいとまがない。

オラクル創業者のラリー・エリソンに至っては、ラナイ島の98パーセントを所有している。世界中のセレブたちが巨額なハワイの不動産を購入して、プライベートジェットで乗りつけるのが日常茶飯事となったいまでは、それほど驚くような話題ではないのだろう。

プライバシーが守られる「ゲーテッド」

大谷選手によれば、2つの完璧なビーチ、2つの素晴らしいゴルフコースがあるこのマウナケアリゾートは、冬の間を過ごす自宅になるとのこと。

マウナケア(maunakealiving.comより)

マウナケアリゾート内にあるゴルフコース(maunakealiving.comより)

公式ウェブサイトによれば、「パラダイスを見つけました」とまるで使い古された宣伝文句のような感想を大谷選手は漏らしているが、雪を頂くマウナケア山の頂上から、ハプナビーチの綿のように柔らかい砂浜、コバルトブルーの太平洋まで、遮るもののない眺望と、多彩なアメニティを楽しめる。

テニスやウォータースポーツを楽しめる施設に、オーシャンビューのレストランが8つ。 プールやフィットネス施設、スパなども完備され、会員しか立ち入ることができない。

空港への送迎、自動車のバレーパーキングサービス(鍵を預けるとポーターが車を運んでくれるサービス)、到着前に冷蔵庫に食料品を買い揃えておいてくれるサービスなどもあり、全ては専門のコンシェルジュチームが対応する。
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文=岩瀬英介

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