BTS事務所「HYBE」で内紛、どうなるミン・ヒジンとNewJeans?

4月25日、韓国ソウルの韓国カンファレンスセンターで記者会見に臨むADORのミン・ヒジンCEO。(Photo by Han Myung-Gu/WireImage)

4月25日、韓国ソウルの韓国カンファレンスセンターで記者会見に臨むADORのミン・ヒジンCEO。(Photo by Han Myung-Gu/WireImage)

4月22日月曜日、韓国の大手芸能事務所「HYBE(ハイブ)」の株価が暴落し、時価総額7000億ウォン(約770億円)が消失した。
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原因は、HYBEが傘下の子会社「ADOR」の内部監査を実施すると発表して、内紛が明らかになったからだ。翌日の23日もひき続き株価は下がり続け、2日間で時価総額8500億ウォン(約935億円)が吹き飛んだと言われている。

いったい、何があったのか。

BTSとNewJeansの生みの親たちが

事態を理解するためには、まずHYBEとADOR(アドア)の関係を知る必要がある。HYBEは、韓国をはるかに超えて世界的アイドルグループとなったBTSの生みの親であるパン・シヒョク氏が設立したエンタメ企業である。彼はいまや押しも押されぬ音楽業界の大御所だ。

HYBEの前身は「Big Hit Entertainment(ビッグヒットエンターテインメント)」だが、BTSがワールドクラスのグループになるにつれ、2021年に現社名に変更した。
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そして、傘下に1つのレーベルとして「Big Hit Entertainment」を置き、ここにBTSが所属している。同じようにADOR、ソースミュージック、PLEDIS Entertainment(プレディス・エンターテインメント)など、各レーベルが子会社として存在し、「マルチレーベル」で運営されている。

つまり、BTSは、HYBE所属でありながら、ビッグヒットエンターテインメントレーベルのアーチストである。同じく、LE SSERAFIM(ルセラフイム)はソースミュージック、SEVENTEEN(セブンティーン)はプレディス・エンターテインメント、NewJeans(ニュージーンズ)はアドアレーベルと、HYBEのなかでも各所属が異なる。

今回、HYBEが監査に入ったのはADORだった。

ADORの代表は、いまをときめく女性アイドルグループNewJeansの生みの親と言われるミン・ヒジンさんだ。K-POPの草分け的な存在として有名な「SMエンタメテインメント(略称SM)」に平社員として入社し、SM最高のクリエーティブディレクターにのし上がったレジェンド的存在でもある。

〈そんな彼女をパン・シヒョク氏はスカウトしてきて、HYBE傘下の1つのレーベルを任せ、彼女もそんな期待に応えて、5人組のガールズグループ、NewJeansをヒットさせた〉というサクセスストーリーもできあがっていた。

NewJeansは、世界的にヒットしたBLACKPINK(ブラック・ピンク)の後を継ぐと言われ、デビュー曲から快進撃を続けている。そんなNewJeansの衣装やメイク、録音、ダンスなど、一挙手一投足は、すべてミン・ヒジン代表の手によるものだと言われている。
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文=アン・ヨンヒ

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