『Stellar Blade』主人公は「露出度が足りない」? 検閲めぐる愚かな論争が勃発

(c)SHIFT UP

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韓国ゲーム開発企業SHIFT UPによるPlayStation 5向け新作ゲーム『Stellar Blade』は、発表当初から「文化戦争」を巻き起こしてきた。「woke(ウォーク)」(社会問題に関する意識が高いこと。リベラル派をやゆする言葉として使われる)に反発する人々は、露出度の高いコスチュームを女性主人公とするゲームデザインを称賛。一方で、業界関係者からはそのデザインに疑問を呈する声が上がった。

だが同作が発売され、プレイヤーと批評家の両方から高い好評を得ると、これまで同作を称賛していた人々が、今度は「主人公の肌の露出度が足りない」と言い始めた。そうした人々は、SHIFT UPが特定のコスチュームを含むゲームコンテンツの一部を検閲したと主張。PlayStationが同社に圧力をかけたのではないかとも臆測している。

なんとも奇妙な状況だが、具体的に何が問題とされているのかを細かくみていこう。

・数十種類用意された主人公「イヴ」のコスチュームの一部は、デザインが修正パッチで微調整された。同作をディスクからインストールし、すべてのパッチを無視すれば、古いデザインのコスチュームを見ることができる。


・特に問題とされているコスチュームは、バニーガール風の水着で、パッチによる修正後のデザインは、胸の谷間と腰部分を追加の布で覆うものになっている。別のコスチュームでも、胸の部分にネットが少し追加されていた。

・ただ、これらのコスチュームは修正後のデザインであっても露出度が非常に高い。また、このほかにも露出度が同様かこれ以上のコスチュームが10~20種類存在する。一部のプレイヤーがこれほどまでにこの問題に固執するのは、はたから見ると実に奇妙だ。だが彼らいわく、このような変更はどんなささいなものであっても「検閲」であり、強く抗議すべきだというのだ。

・この件について問われたSHIFT UPは、パッチ後のデザインが「お見せしたかった最終的なコスチューム」だと明言。このことから、デザインの変更は開発者の意向によるものであり、外部から圧力があったわけではないとの見方が広まった。ソニーがこうした微調整を要求したという証拠はない。
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翻訳・編集=遠藤宗生

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