欧州

2024.04.30 17:00

ウクライナのプロペラ機、後部座席から銃でドローン撃ち落とす 第一次大戦さながら

ヤコブレフYak-52練習機(Shutterstock.com)

最近では、紅海上空でイエメンの反政府組織フーシ派のドローンをフランス軍のヘリコプター搭乗員が撃ち落としている
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ドローンをヘリコプターやその他の航空機の後部からの機銃掃射で迎撃すれば、貴重な防空ミサイルを節約できる。米陸軍士官学校の研究機関である陸軍サイバー研究所(ACI)のポール・マクスウェル副所長は「安価なUAVを排除するために、1発(数百万ドルとは言わずとも)数十万ドルはするミサイルを費やすのは経済的に割に合わない」と指摘している

全面戦争が3年目に入るなか、最も優れた防空ミサイルを節約することは現在のウクライナにとってとりわけ重要になっている。ウクライナは依然としてミサイルの大半を西側の支援国から得ており、米国からの支援がロシアに都合のよい共和党議員グループの妨害で半年にわたり滞った結果、ミサイルの在庫は絶望的なまでに少なくなっているからだ。

とはいえ、低コストの対ドローン戦術は容易とは限らない。第一次大戦中の最初期の空中戦ですらそうだった。英陸軍航空隊の機上偵察員だったアーチボルド・ジェームズはこう回想している。「わたしたちは同じくらいの高度を飛んでいるドイツの航空機と遭遇しました。ですが、速度も同じくらいでしたので、600ヤード(約550メートル)以上は近づけませんでした」
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「わたしは軍用ライフル銃の照準を600ヤードに合わせ、間隔を置いて6発撃ちました。ひどいもので、敵機には一発も命中しなかったようでした」とジェームズは続けている。「間違いなく距離が離れすぎていたのですが、当時はどのくらい近づいて撃てば有効なのか、見当がついていませんでした」

つまり航空機の後部からドローンを撃ち落とすには、パイロットが自機をかなり近くまで寄せ、射撃手は入念に照準を合わせて撃つ必要があるということだ。

forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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