中国のミッション
科学者らは間もなく、地球の「第2の月」についてより詳しく知ることができるだろう。2025年に、中国初の小惑星サンプルリターンミッションの天問2号(Tianwen-2)探査機が、カモオアレワに向けて打ち上げられる予定なのだ。これは、数十m級の大きさの小惑星を調査する初のミッションとなる。この種の小惑星は、最も多く見られるものの最も理解が進んでいない小天体だ。カモオアレワは数百万年にわたり、地球の近傍を周回すると予測されている。
月の「ダークサイド」
ジョルダーノ・ブルーノ・クレーターは月の裏にあるが、月の裏側は「ダークサイド(暗闇の側)」と誤って呼ばれることが多い。ポップカルチャーで使われている用語だが、ダークサイドに厳密な意味があるわけではない。月は地球に対して潮汐ロックの状態にあるため、地球からは月の表側しか見えない。だが、月は地球を公転する間に、常に半分を太陽に照らされており、地球からの見え方が日夜変化しているにすぎない。これが月の満ち欠けであり、月の裏側が暗闇になるのは満月の時だけだ。
(forbes.com 原文)