中でもエンタメ最大手5社(ワーナー・ブラザース、リバティメディア、ディズニー、ライオンズゲート、ネットフリックス)のCEO報酬は、前年比20%超の増額となった。
2022年と比べて報酬の伸びが最も大きかったのは、284%増となったライオンズゲートのジョン・フェルトハイマーCEOだ。総報酬額は560万ドル(約8億8500万円)から2150万ドル(約33億9900万円)に跳ね上がり、このうち1000万ドル(約15億8000万円)が現金賞与だった。賞与額は前年よりも720万ドル(約11億3800万円)増えた。
ディズニーのボブ・アイガーが2022年11月にCEOに返り咲いた際の役員報酬額は1500万ドル(約23億7100万円)だったが、フルタイム勤務となった昨年の総報酬額は、110%増の3610万ドル(約57億700万円)だった。CEOをいちど辞任する前の2021年に支払われていた報酬額4590万ドル(約72億5700万円)には及ばないが、これは主にディズニーの株価下落によるものだ。
2023年1月にネットフリックスの共同CEOに就任したグレッグ・ピーターズは、最高執行責任者(COO)兼最高製品責任者(CPO)だった2022年の役員報酬2810万ドル(約44億4200万円)から29%増えて4010万ドル(約63億4000万円)を手にした。
コムキャストのブライアン・ロバーツ会長兼CEOは11%増の3550万ドル(約56億1200万円)、リバティメディアのグレッグ・マッフェイCEOは28%増の2870万ドル(約45億3700万円)、ワーナー・ブラザースのデービッド・ザスラブCEOは26.5%増の4970万ドル(約78億5700万円)だった。
映画館を運営するAMCエンターテインメントのアダム・アロンCEOは、株主の不満の声を受けて自身の報酬目標額を25%削減することで取締役会と合意した。だが、その後に得た2023年の総報酬は前年比7%増の2540万ドル(約40億1600万円)で、これには株式報酬1790万ドル(約28億3000万円)と賞与600万ドル(約9億4900万円)が含まれる。