役員報酬コンサルティング会社Equilar(エクイラー)によると、最も大きな収益源を持つ米企業100社のCEOの2023年における平均報酬額は、2370万ドル(約37億4700万円)で、前年比で平均11.4%上昇した。これに対し、エンターテインメント企業のCEO報酬はほぼ倍増しており、上記の8社では平均24.7%も伸びた。
米エンターテインメント業界では昨年、俳優と脚本家が数カ月にわたりストライキを敢行し、映画製作会社と配給会社は痛手を被った。数十作の公開が延期され、多くは2025年にずれ込んだ。興行収入はいまだにパンデミック前の水準まで回復していない。2024年の米国内興収予測については、第1四半期の業績が予想をわずかに上回ったことを受けて今月、約80億ドル(約1兆2600億円)から82億ドル(約1兆3000億円)に引き上げられた。
2023年のエンターテインメント株の動向に関しては、ストリーミングが主役となったが、レガシー企業の株価はおおむねパンデミック中のピークを下回っている。
ライオンズゲートの株価は、昨年12月にハズブロからエンターテインメント・ワンを買収し、スターツから2024年中に事業を分離すると発表した後、88%上昇した。2023年のディズニー株は横ばいだったが、ネットフリックス株は年間で60%超、コムキャストとワーナー・ブラザースの株価はそれぞれ26%と21%上がった。
しかし、2021年の株価と比較すると、パラマウントは約90%、ライオンズゲートは約50%、ディズニーは約40%、ネットフリックスとコムキャストはそれぞれ約20%下落。ワーナー親会社のワーナー・ブラザース・ディスカバリーの株価は、2022年の合併法人設立時のピークから約70%下落している。
(forbes.com 原文)