謎のゲーム「ごいた」で復興支援 石川県の郷土遊び

プレスリリースより

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能登半島に明治初期から伝わる「ごいた」というボードゲームがある。近年、インターネットを通じて徐々に知られるようになったが、まだ一般の認知度は低い。その「ごいた」のセットが、ゲームの普及と能登半島地震の復興支援をかねて「ゲームマーケット2024春」で販売される。
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「ごいた」は4人プレイで遊ぶゲーム。簡単に言えば、将棋の駒を使ったUNOみたいなものだ。各自は手駒を8枚持ち、順番に場に駒を出していく。まずは親が出し、次のプレイヤーは、出された駒と同じものがあれば出す。なければ「なし」(パス)を宣言する。いちばん早く手持ちの駒がなくなれば勝ち。勝者が最後に出した駒の点数が得点になる。駒数が少ないので1ゲームが早く終わり、テンポよく進むが、シンプルなだけに奥が深い。

石川県の宇出津(現在の鳳珠郡能登町に属する地域)の商家「布清」の出で、発明家で将棋好きだった布浦清右エ門と、勝負師の三右衛門が考案したとされる。これが漁師を中心に大ヒットした。しかし20世紀後半には次第にプレイ人口が減少したため、1999年には能登ごいた保存会を設立。普及活動の甲斐あって、世界のボードゲームファンに知られるようになった。

独立系総合マーケティング調査機関の矢野経済研究所は、能登半島地震の復興支援として「ごいた」のカードゲームを制作。2024年4月27日と28日に東京ビッグサイトで開催されるボードゲームの見本市「ゲームマーケット2024春」の特別ブースで販売する。売り上げは、全額が日本赤十字社の能登半島地震災害義援金に寄付されることになっている。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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