2024.04.25 14:00

テスラが「より手頃な新型モデル」の生産計画を修正 一方で「モデルY」を再び値下げ

「伝統的な自動車メーカーのなかで、北米で製造された、3万ドル(400万円後半)台のガソリンエンジン車を提供しているところは、現在ほとんどない。そのような価格帯のEVを導入することは、たとえ大きな市場があったとしても、採算が非常に厳しい」とフィオラニは付け加えた。

モデル2の発売時期に懐疑の目「テスラのコンセプトは予定通りには実現しない」

「2万5000ドルのEVを出すというテスラの約束はいつでも、あまりに良いものでありすぎて現実味がないように聞こえていた。特に、テスラの製品がスケジュール通り、あるいは約束の価格で世に出たのを、我々は見たことがないからだ」。自動車情報サイト、Edmunds(エドマンズ)のインサイト担当ディレクター、アイバン・ドルリーは、筆者宛の電子メールにそう書いた。

さらに、現在のEV需要に影響を及ぼしているもっと差し迫った問題が他に存在しており、低価格EVはその解決策にはならないかもしれない。「価格以外にも、充電インフラや金利といった問題が、EVの販売を妨げている」とドルリーは指摘した。

「EVとICE(内燃エンジン)の両市場において、より手頃な価格の選択肢が必要であるのは間違いない。しかし、現在の市場ダイナミクスでは、2万5000ドルのEVよりも、2万5000ドルのハイブリッド車のほうが消費者の心に響くというシナリオになっている」とドルリーは付け加えた。

ベストセラー車「モデルY」を再び値下げ

一方、テスラは今回、米国での「モデルY」の価格を2000ドル(約31万円)引き下げ、世界で最も人気のあるEVのひとつがさらに安価になった。

モデルYの注文ページには、モデルYのRWD(後輪駆動)タイプが4万2990ドル(約665万円)、(販売時点での)連邦税控除額7500ドル(約116万円)を差し引くと3万5490ドル(約550万円)と表示されている。

モデルYのロングレンジ・デュアルモーターAWD(全輪駆動)タイプは4万7990ドル(約744万円)、税額控除分を差し引くと4万490ドル(約627万円)。モデルYのパフォーマンスタイプは5万1490ドル(約798万円)、税額控除分を差し引くと4万3990ドル(約682万円)となっている。
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翻訳=ガリレオ

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