「マッチングアプリ大学」は、好きでない異性と付き合った経験がある18歳から39歳の男女242人を対象にアンケートを実施した。そもそも、付き合うようになった理由は、「相手のアプローチに負けた」が35.5パーセントでダントツのトップ。根負けしたということは、最初から付き合う気がなかったということだ。2位は「好きになれそうと思った」(15.3パーセント)だが、これも当初は好きじゃなかったことの裏返し。
さて、付き合い始めてからの気持ちの変化については、男女とも1位が、いずれも4割超の「いい人だけど好きになれず」だった。友だちとしてはいいが、恋愛感情が湧かなかったということだ。3割弱の人たちは「好きになった」と答えているが、全体で7割強はとうとう好きになれなかった。
好きじゃない人と交際してよかったことを尋ねると、男女とも1位は「いろいろな人を知ることができる」、2位は「寂しくない」だった。注目すべきは「悪かった」ほうだ。連絡が面倒、デートが楽しくない、時間の無駄といったネガティブな気持ちが多いが、女性で1位、男性で2位だったのが「相手に対する罪悪感」だった。「無理に付き合って女の子の大事な時間を奪ってしまった」という意見からも、相手を思いやる人が多いことがわかる。この好きじゃないカップルの約65パーセントは、自分から別れを告げている。自分からきっぱり気持ちを伝える勇気も、相手を思う気持ちから生まれるのだろう。
結局、別れてしまったが、交際してよかったかどうかを聞くと、男女とも半数以上が「よかった」と答えている。その理由は、「大学が始まったばかりの人恋しさがあり、助けられたことも多く感謝している」、「いい時間を過ごせたし、お付き合いしてみてわかった相手のよさもあった」、「彼氏はとても優しくしてくれたし、自分にこんなに良くしてくれる人がいるのだと知れた」、「一緒に出掛けた時は純粋に楽しかったので、いい時間を過ごせた」など、けっこう前向きに受け止めている。
よくなかったと回答した人のなかにも、「相手を傷つけた」、「1年も好意を向けてくれた彼に無駄な時間を使わせてしまった」など、相手に対する気持ちが見られた。あくまで、このアンケートに答えてくれた人に限った話だが、相手を思いやるいい人が多いように感じられた。いろんな人と付き合うのが恋愛の通過儀礼。こうした経験を繰り返して、最終的に「運命の人」と出会えることになっているのだから、悲観的にならないことが重要だ。
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