米各地の大学に拡大する抗議デモ
昨年10月7日のハマスのイスラエル襲撃とそれに続くイスラエルのガザ侵攻以来、米国各地の大学、なかでもコロンビア大のようなアイビーリーグ(米北東部にある名門私立大8校)では、キャンパス内での反ユダヤ主義やイスラム恐怖症をめぐって懸念が高まっている。米議会でも大学当局側の対応が追及され、ハーバード大学のクローディン・ゲイ学長をはじめ著名な大学トップ数人が辞任に追い込まれた。
コロンビア大の学生らは先週、イスラエルによるガザでの行動に抗議するキャンプを設置し、ニューヨーク市警察と対峙する事態に発展した。イェール大学やニューヨーク大学など、米各地のほかの大学でも同様の抗議活動が報告されている。
「抗議する学生は狂っている」
コロンビア大のOBでは、著名なヘッジファンドマネジャーでユダヤ系の大富豪であるレオン・クーパーマンも昨年10月、同大への寄付を打ち切ると警告していた。ただし22日のCNNのインタビューでは、自身が卒業したコロンビア大ビジネススクール(経営大学院)向けに限るという条件で、寄付を続けることにしたと説明した。一方、キャンパスで抗議している学生たちについては「ああいう若者は狂っている。自分たちがしていることも話していることもわかっていない」とこき下ろした。
(forbes.com 原文)