進化したAdobe Firefly、ベータ版Photoshopに初搭載
現在、アドビがサブスクリプションを中心に提供するAdobe Photoshopには「生成塗りつぶし」「生成拡張」というAI画像生成の機能がある。それぞれを使うと、テキスト記述を元にユーザーのアイデアに沿った新しい画像を自動生成したり、切り抜きツールなどを使用して広げた空白のキャンパスに、既存の画像と違和感なくマッチする新しい画像を埋めることができる。テキスト記述は日本語を含む100以上の言語に対応している。アドビによる独自のクリエイター向け生成AIモデル「Adobe Firefly」は、PhotoshopによるAI画像生成の下地にもなっている。Adobe Fireflyの機械学習には、同社が運営・管理するフォトストックサービスのAdobe Stockに集められた画像や、オープンライセンスのコンテンツ、著作権の切れた一般コンテンツのデータが使われている。ゆえにアドビは、生成結果のデータが安全に商用利用ができるものであることを利点としてアピールしている。
さらにAdobe Fireflyの機能を使って生成・編集したコンテンツには、制作過程に生成AIが使われたことを明示するためのコンテンツクレデンシャルが付与される。後にAIが生成したデータであることを見分けるための鍵だ。
Adobe Photoshopの新しいAI画像生成は当初デスクトップ(PC向け)のベータ版から試験的に導入される。テキスト記述による画像生成など、インターフェースも含む新機能は英語のほか、日本語も含む25以上の言語をサポートする。Adobe Creative Cloudからベータ版を導入する方法はAdobeのサイトに詳細なガイド</a>がある。アドビ製品を購入せずにAI画像生成の新機能を試せる無料トライアルもあるが、試用期間が過ぎると有料のサブスクリプション登録が必要になる。
Adobe Fireflyはクラウド上の生成AIを利用するため、以下に紹介するAdobe Photoshopの新機能を使うためにはインターネット接続が必要だ。