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2024.04.24 14:00

アドビが独自AI「Firefly」を強化 クリエイターの意図により近い画像を生成

ウェブ版Adobe Fireflyにも強化アップデート

アドビは独自の生成AIモデルである「Adobe Firefly」のメジャーアップデートも発表している。

「Adobe Firefly Image 3 Foundation Model(beta)」を銘打つ最新バージョンはAdobe Photoshopのベータ版に組み込まれるほか、ウェブ版のAdobe Firefly(Firefly.com)にもアップデートにより4月23日から使えるようになる。

大きく改善されるポイントは2つある。1つは生成される画像の精度が向上する。画像の情報量が増すことにより、オブジェクトの質感表現が豊かになる。輪郭線、テクスチャーの描画力が洗練されることにより、特に写真スタイルの生成画像はリアリティが向上する。

そしてもう1つは、クリエイターがAdobe Fireflyを使ってアイデアを思いのまま形にできるように、選べる構図やスタイル、色のバリエーションが増える。例えばAIで生成した猫の画像が向いている方向(構図)、色や描画スタイル(リアルな写真風、イラスト風など)をさまざまな選択肢から選んだうえで、細部のブラッシュアップが行えるようになる。

同じプロンプトからフォトリアリスティックなイメージ、ポップなイラスト風のイメージなど複数のパターンが出力できるようになる

同じプロンプトからフォトリアリスティックなイメージ、ポップなイラスト風のイメージなど複数のパターンが出力できるようになる

Photoshpoユーザーが3割増。アドビツールの未経験者も多い

アドビ本社のAdobe Photoshopプロダクトマーケティングシニアディレクターであるエリン・ボイス氏は、今回の生成AIに関連する大型アップデートを契機に「Adobe Photoshopを誰でも簡単に使えるアプリケーションにしたい」と意気込む。

Adobe Photoshopを担当するエリン・ボイス氏

Adobe Photoshopを担当するエリン・ボイス氏

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編集=安井克至

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