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2024.04.24

米アマゾンがアリゾナ州で「ドローン配送」開始へ、30分で当日配送

MK30ドローン(C)Amazon

アマゾンは米国時間4月22日、年内にアリゾナ州フェニックスでドローンによる荷物の配達を開始すると発表した。これは、同社のドローン配送の最新の拡大ではあるが、その規模はまだ小さく、アマゾンはカリフォルニア州でのこの取り組みを年内に終了すると発表した。

アマゾンは22日、フェニックス都市圏のウェストバレーの顧客が今年の終わりまでに、約20キロ離れたアリゾナ州トルソンの配送拠点から、ドローンによる当日配送を受けられるようになると発表した。

また、同じ発表の中で同社は、カリフォルニア州サクラメント近郊のドローン配送拠点を閉鎖すると発表した。

アマゾンのドローン配送プログラムのPrime Air(プライム・エア)は、重量が5ポンド(約2.3キロ)以下の荷物を約30分で顧客に届けることを目標としているとニュースサイトのThe Vergeは報じている。

アマゾンがアリゾナ州でのドローン配送を開始すれば、同社のドローン配送の提供都市は2都市になる。同社は、2022年にテキサス州カレッジステーションとカリフォルニア州ロックフォードでドローン配送のテストを開始した。カリフォルニア州でのドローン配送サービスは終了するが、アマゾンはテキサス州でのサービスを継続し、「2025年にはさらに多くの米国内の拠点を開設する」と述べている。

同社は、昨年10月のリリースで、ドローン配送で最も人気のアイテムが単3電池だと発表していた。また、美容関連やドラッグストアのアイテムも、重量が5ポンド未満の数千の商品の一部として提供されている。

プライム・エアは2013年、アマゾンの創業者のジェフ・ベゾスによって、同社の倉庫から顧客の自宅まで30分以内に商品を届けるサービスとして初めて発表された。しかし、サービス開始までに10年近くがかかり、開始直後にこの部門はレイオフに見舞われたとCNBCは報じている。

このサービスの規模はまだ小さい。アマゾンは以前、年間1万件のドローン配送を行う見通しだと述べていたが、昨年5月に同社がCNBCに語った配送件数は、わずか100件だった。同社は昨年10月、プライム・エアで使用するドローンの最新モデルMK30を公開した。この新型ドローンは、現在使用されているドローンよりも静かで航続距離が長く、小雨を含む「より多様な気象条件下で運用できる」という。MK30は、2024年末までにプライム・エアの現行ドローンに取って代わる予定だ。

アリゾナ州でドローン配送が開始される正確な時期はまだ発表されていない。アマゾンは、連邦航空局(FAA)や地元当局と協力しており、必要な認可がすべて下り次第、顧客への案内を開始すると述べた。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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