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2024.04.24 17:00

グーグルの次世代スマホ、Pixel 9では「オンデバイスのAI処理を強化」か

Pixel 8 Pro(C)Google

グーグルは昨年10月に発売したGoogle Pixel 8とGoogle Pixel 8 Proを「初のAIスマートフォン」と宣伝したが、次世代端末のGoogle Pixel 9とGoogle Pixel 9 Proには、パフォーマンスとプライバシーの両方に焦点を当てた新たなAI機能が搭載される見通しだ。

ここで重要なのは、Pixel 9シリーズの多くのAI機能が、Pixelの端末内で処理されることだ。この機能には、テキストからの画像の生成や、テキストの合成、編集、人工知能(AI)ベースの検索やディスカッションが含まれる。

グーグルのアプリの内部データに詳しいAssembleDebug(Xアカウント)は先日、グーグルが提供するAI Coreアプリとメッセージアプリのベータ版の最新バージョンから、Pixel 9シリーズで搭載されると見られる生成AI関連の機能を発見した。ここで最もエキサイティングな発見の一つは、テキストからの画像の生成が、クラウドに頼らず端末内で直接行えることが示唆されている点だ。

AI機能の中でも、特に生成AIは、かなりの処理能力を必要とするため、古い端末はクラウドベースでAI処理を行っている。現在のAIに特化したスマートフォンは、一部をクラウドで処理し、一部をデバイス内で処理しているが、クラウド上での処理は個人データの保護に関する懸念を生じさせる。そのため、オンデバイスへの移行が推進されている。

グーグルは、Google Pixelシリーズに搭載するTensor Mobileチップセットを徐々に進化させており、Pixel 9シリーズにおいては、端末内で実行できるAIサービスの数を増やすことが期待される。

現状、AI Coreが対応するのはグーグルのPixel 8シリーズとサムスンのGalaxy S24シリーズのみだが、グーグルは、次期Pixel 9シリーズを含め、Gemini AIモジュールをより多くの端末に導入させることに取り組んでおり、外部のパートナーにも提供する可能性が高い。ブルームバーグは、アップルがiPhone 16シリーズにグーグルのGemini Nanoの搭載を検討していると報じていた。

しかし、グーグルは最新のAI機能を外部のパートナーに提供する前に、Pixel端末に独占提供する期間を設ける可能性がある。Pixel 9とPixel 9 Proは今年の10月上旬頃に発表されるのではないかと予想されている。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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