この機能は、通常の携帯電話としては初めてのもので、昨年秋に発表されたファーウェイのMate 60 Proの衛星経由の通話機能に続くものだ。ファーウェイは、この衛星通信機能を中国が2012年から運用している衛星測位システム「北斗」を介して行っているとされている。Pura 70は、衛星経由の通話にも対応している。
Pura 70の衛星を用いた画像送信機能は、緊急時に使うものとしてアピールされている。帯域幅が限られているため、ファイルは大幅に圧縮され、画像が歪んだりぼやけたりする可能性がある。そのため、この機能は緊急用であることが強調されている。
この機能をフルに使うには、送信側と受信側の端末にChanglianと呼ばれる特別なアプリが必要だ。「送信先の携帯電話にこのアプリがない場合、受信者には通常のテキストメッセージしか表示されない」と、ファーウェイのデバイス事業部CTOのブルース・リーは説明している。
それでも、この機能は非常に大きな前進であり、例えば、画像を送ることで非常時に救助隊があなたの位置を特定しやすくなるなど、非常に価値があるものだ。
ニュースサイトのHuawei Centralが明らかにしたPura 70のその他の詳細として、送信後にメッセージを編集できるなどの機能がある。また、「Pura 70 Ultraは高度なフュージョン(Lingxiアンテナ、Lingxiネットワーク、Lingxi AIアルゴリズム)を利用したワイヤレス通信もサポートしており、電波が弱い状況下でもより安定した強力な通信を体験できる」と説明されている。
ファーウェイはこの端末のプロモーションビデオをYouTubeで公開している。
アップルの衛星通信接続は画期的なもので、ユーザーがiPhoneを頭上の衛星に直接向けられるようにするための優れたソフトウェアを導入した。そして、この機能を使って人命が救われたという話は数多くある。
そのため、ファーウェイの端末にさらに先進的なものが搭載されたのを見れば、アップルやその競合も、それを上回るものを実現できないかと考えるはずだ。
(forbes.com 原文)