このリンクは、デートの場所や日時、相手の写真などの詳細を提供するもので、デート予定日の最大30日前から送信できるという。
Tinderのコミュニケーション担当副社長であるフィリップ・フライによると、Tinderの会員は、送信されたリンクからマッチング相手のプロフィールをすべて確認できるが、本人以外が相手とやりとりをすることはできないという。また、Tinderの非会員は、マッチング相手の写真や名前、年齢のみを確認可能という。
この機能は、30歳以下の独身者の51%がすでにデートの詳細を事前に友人と共有しており、18%が母親に知らせているというユーザーデータに基づいて開発されたという。シェア・マイ・デート機能は、今後数カ月のうちに米国、英国、その他十数カ国でリリースされる予定だ。
Tinderは、オンラインで相手を探す人々の46%が利用するマッチングアプリの巨人だが、新規の課金ユーザーの減少に直面しており、ダウンロード数は2014年のピークから3分の1以上も減少している。同アプリを運営するマッチ・グループは、2023年第4四半期決算で、Tinderの有料会員数が前年同期比8%減の1000万人になったと報告していた。
この新機能はまた、詐欺やハラスメント、暴行などの潜在的なリスクに対する懸念の中で生まれた。2023年のピュー研究所の報告書によると、マッチングアプリ利用者の52%がアプリで詐欺師に遭遇したことがあり、30%が望まない接触を続けられた経験があり、6%が身体的危害の脅威に直面したと回答していた。
さらに、米国人の半数以上(52%)がオンライン・デートの安全性に懐疑的なままであり、60%がマッチングアプリのプロフィールを作成する前の身元調査の義務化を支持している。
Tinderのこの新機能が安全面に与える影響はまだ分からないが、ユーザーは信頼できる人々とデートの詳細を共有することで、万が一の場合により迅速な助けを得られることになりそうだ。
(forbes.com 原文)