米国時間4月11日に配信が始まったこの作品は、チャートの3位に初登場したが、より印象的なのは、レビューサイトのRotten Tomatoes(ロッテントマト)で100%という高い評価を獲得したことだ。ネットフリックスのオリジナル作品が、このような高い評価を獲得することはごく稀だ。レビュー数はまだ、さほど多くないが、初期の観客スコアも同様に高い。
『私のトナカイちゃん』は、クリエイターのリチャード・ガッドが自らの体験を基にした戯曲を原作とした作品で、自宅に現れ何千通ものメッセージを送ってきた女性ストーカーとの格闘を描いている。彼自身はこのドラマについて次のように書いている。
「男性がストーカー被害に遭う体験は、映画やテレビではセクシーなものとして描かれがちだ。徐々に不気味さを増していく魔性の女のように、身体的な暴力の脅威はさほど大きなものではない。しかし、彼女が仮にナイフを持っていたとしたらと考えると肉体的な恐怖を感じた。彼女が背の高い怖い男だったらどんなに恐ろしいだろうとも考えた」
この話は、ネタバレになるかもしれないが、現実のこの事件がどのような結末を迎えたかというと、結局、この女性ストーカーは、9カ月の禁固刑と5年間の接近禁止命令を言い渡されたという。
このドラマはミニシリーズとして配信されており、物語の性質上、シーズン2が見たくてウズウズさせられるようなものではない。エピソードは7つしかなく、そのほとんどが30分強なので、3時間半から4時間もあればすべてのエピーソードを視聴可能だ。
筆者は、このドラマの評価の高さやストーリーの説得力を考えると、必ず観てみようと考えている。この作品がネットフリックスで1位を取れるかどうかにも関心があるが、内容から考えて、もしも1位になれなかったとしても驚きではない。
(forbes.com 原文)