今週の星空観賞と天文について知っておくべきことを以下に記す。
4月22日(月曜日):こと座流星群と月とスピカ
夕暮れ時に東南東を見ると、輝面比98%の月が、おとめ座の最も明るい恒星であるスピカのそばで明るく輝いている。こと座流星群は日本時間午後4時頃にピーク(極大)を迎え、1時間に5~6個の「流れ星」を生み出す。日没後の北東に昇ること座の明るい星、ベガの近くに流星群の放射点があるが、残念ながら満月間近の非常に明るい月のおかげで見えづらい。来月のみずがめ座η流星群は、月のない暗い夜がピークなので期待できる。
4月24日(水曜日):「ピンクムーン」の満月が昇る
2024年で4番目、北半球の春では2番目の「ピンクムーン」は、協定世界時(UTC)23日23時49分(日本時間24日8時49分)に満月の瞬間を迎える。月の出を見るのが一番だ。「エッグムーン」などとも呼ばれ、この日はユダヤ教の祭典である過越祭(ペサハ)の初日に当たる。この満月は、ヘブライ暦の最初の月であるニサンの15日目を表している。昇ってくる満月の上にはスピカがある。
4月26日(金曜日):月とアンタレス
この日の深夜から翌朝にかけて南南西の空を見ると、輝面比92%の欠けていく凸月(満月と半月の間)が、さそり座の赤色超巨星アンタレスのすぐそばで輝いている。4月29日(月曜日):火星と海王星が接近
「赤い惑星」である火星と「青い巨人」である海王星の大接近を見るためには双眼鏡、おそらく望遠鏡が必要だ。2つの惑星は2.1度まで接近するが、その瞬間は見ることができず、29日か30日の明け方が見ごろだ。海王星と火星が隣り合う黄道上の彼方には土星がある。今週の星座:かみのけ座
かみのけ座はL字型の小さな星座でボーテ銀河、北斗七星としし座の間にある。この星座で最も明るい恒星はかみのけ座ベータ星で、わずか30光年の距離にある。双眼鏡があれば、かみのけ座の散開星団で約288光年離れているメロッテ111を見ることができる。(forbes.com 原文)