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2024.04.23 09:00

専業主婦の家事を外注すると「月に60万~80万円」、米国

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米国では2人の子どもを持つ専業主婦(主夫)が家事に費やす時間は月約200時間に上り、これを外注すると月4000~5200ドル(約61万8000~80万4000円)になることが、調査から明らかになった。

中国のバイオテクノロジー企業・北科生物は、世界80の主要都市を対象に、1~4人の子どもを持つ専業主婦(主夫)が行っている家事を外注した場合にかかる費用を計算した。仕事量は掃除、料理、買い物、洗濯、送迎、精神的な支援、子どもの勉強の世話、計画・管理という8つの一般的な家事を基に、子どもの数に応じて親が費やす時間を平均化することで求めた。例えば、2人の子どもを持つ親は、平均で月に19.9時間を掃除に、23.7時間を料理に、16.8時間を子どもの送迎に、22.9時間を計画・管理など、その他の家事に費やしていることがわかった。これらの仕事を外注した場合、各都市で1時間当たりいくらかかるのかを調べ、金額を割り出した。

専業主婦(主夫)の金銭的価値が最も高かったのはスイスのチューリッヒとバーゼルで、第3位は米サンフランシスコだった。サンフランシスコで2人の子どもを持つ専業主婦は、月に約5200ドル(約80万4000円)、2人の子どもを育て上げるのにかかる20年間でおよそ125万ドル(約1億9300万円)の家事をこなすことになる。

専業主婦(主夫)の金銭的価値が最も高い世界10都市のうち、米国からは4都市が入った。首都ワシントンは7位(外注した場合にかかる費用は月約4400ドル、約68万円)、ニューヨークは8位(同約4380ドル、約67万7000円)、ロサンゼルスは9位(同約4250ドル、約65万7000円)だった。

調査対象となった米国の6都市(サンフランシスコ、ニューヨーク、ワシントン、ロサンゼルス、ヒューストン、シカゴ)で、専業主婦(主夫)が20年間に行う家事を外注した場合、平均で100万ドル(約1億5500万円)になることが明らかになった。

米国では長い間、母親が専業主婦として家事や育児を行い、父親が外で働くことが一般的だった。米労働統計局によれば、1967年には母親の49%が専業主婦だったが、1999年には23%と大幅に縮小した。2021年時点で約18%の親が有償労働に従事していないが、専業主婦(主夫)の男女比は大きく変化している。米世論調査機関ピュー・リサーチ・センターが昨年行った調査によると、1989年に専業主婦(主夫)の中で父親が占める割合は11%に過ぎなかったが、現在では19%に拡大している。

forbes.com 原文

翻訳・編集=安藤清香

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