NBCニュースが4月12〜16日、全米の有権者1000人を調査したところ、大統領の候補者に民主党と共和党の候補指名をそれぞれ確実にしているバイデン、トランプのほか、ケネディ・ジュニア、緑の党のジル・スタイン、無所属のコーネル・ウェストが含まれる場合、バイデンの得票率は39%とトランプ(37%)を2ポイント上回るという結果になった。バイデンとトランプの一騎打ちの場合はトランプが46%得票し、バイデン(44%)を2ポイント上回った。誤差はプラスマイナス3.1ポイント。
バイデンとトランプの二者択一ならトランプに投票すると答えた人のうち15%は、候補者が5人なら投票先をケネディ・ジュニアに切り替えていた。二者択一でバイデンを選んだ人では、ケネディ・ジュニアに変更する人は7%にとどまった。
ケネディ・ジュニアを好意的に見ている人の割合も、民主党支持者の間での16%に対して共和党支持者では40%と、共和党支持者のほうが圧倒的に大きかった。
過去のいくつかの世論調査では、ケネディ・ジュニアの出馬はトランプよりもむしろバイデンにとって脅威という結果になっていた。
たとえば米シエナ大学が昨年11月に激戦6州(アリゾナ、ジョージア、ミシガン、ネバダ、ペンシルベニア、ウィスコンシン)の有権者を対象に行った世論調査では、ケネディ・ジュニアを選ぶと答えた有権者の割合は共和党支持者より民主党支持者のほうが高かった。
今年2月に米クイニピアック大学が実施した世論調査でも、バイデンはケネディ・ジュニアら第三極の候補3人によって得票率を11ポイント失い、トランプ(計8ポイント)以上に多くの票を奪われるという結果になっていた。