ケネディ家の十数人がバイデン支持表明
主要政党以外の無所属や独立系の候補は、候補者名簿に登録されるには請願書の提出が義務づけられている。ケネディ・ジュニアは、バイデンの再選で鍵を握る「スウィング・ステート(揺れる州)」の少なくとも2州(ユタとミシガン)で候補者名簿に登録される見通しだ。ケネディ陣営や支持者側はほかにネバダ、ノースカロライナ、アリゾナ、ジョージア各州でも十分な数の署名を集めたとしているが、州側はまだ署名を確認していない。ケネディ・ジュニアの兄弟姉妹6人を含むケネディ家の十数人は先週、大統領選でのバイデン支持を表明した。ケネディ・ジュニアが新型コロナウイルスに関する陰謀論を広めたり、子どものワクチン接種に広く反対する団体を率いたりしてきたことから、ケネディ家の多くのメンバーは何年もケネディ・ジュニアと距離を置いている。ケネディ・ジュニアはロバート・ケネディ元米司法長官の息子で、ジョン・F・ケネディ元米大統領のおいにあたる。
世論調査の平均では僅差でトランプリード
バイデンとトランプの戦いは接戦になると引き続き見込まれている。米政治専門サイト「リアル・クリア・ポリティクス」の世論調査の平均では、トランプがバイデンをわずか0.4ポイント差でリードしている。バイデンは3月の一般教書演説や、陣営による選挙イベントや広告、資金調達の強化などを受けて、世論調査の結果が若干上向いている。
対するトランプは複数の刑事訴訟や民事訴訟に忙殺され、選挙集会よりも法廷に姿を見せることのほうが多い。ただ、その場を利用して、捜査に関係する検事や判事がバイデンのために働いていると根拠もなく主張しているため、選挙運動には多少プラスになっているもようだ。
NBCの今回の世論調査によれば、11月の選挙に「非常に関心がある」と答えた有権者の割合は64%と、20年ぶりの低さだった。2020年7月にそう答えた人は77%、2016年5月は69%だった。
(forbes.com 原文)