Ride1Upの最新eバイクに試乗「見た目も性能も良くて価格は手頃」

LMT’D V2(Ride1Up)

私は過去に何度かRide1Upのeバイク(電動自転車)に乗ったことがあり、いずれも好ましい印象を持ったため、同ブランドの最新モデル「LMT’D V2」に早速試乗することにした。米国カリフォルニア州サンディエゴに本拠を置くこの会社は、堅実なeバイクを驚くような価格で販売することで知られている。ただし、そこには常に注釈がともなう。eバイクは箱に入った状態で届き、自分でいくつかの部品を組み立てる必要がある。しかし、これは多くの競合ブランドでも行われていることであり、購入費用を安く抑えるための方策だ。今回のニューモデルも例外ではない。

ひとたび組み立ててしまえば、すぐに乗ることができる。LMT’D V2は、トップチューブをまたいで乗る「ステップオーバー」型と、乗り降りが楽な「ステップスルー」型という2種類のフレームタイプが用意されているが、私はステップスルー型を選んだ。まず、見た目はシンプルでありながら洗練されていてすてきだ。つや消しのブラッシュメタル仕上げが実に気に入った。
こちらはステップオーバー型のLMT’D V2 (Ride1Up)

ステップオーバー型のLMT’D V2 (Ride1Up)

そして宣伝のとおり、静かで快適な乗り心地だ。加えてパワーもある。私が住む起伏が多くて常に風が吹いている街でも、まったくもたつくことなく、坂道や向かい風に挑んでいける。同社のこれまでのモデルと同様、加速もブレーキも極めて優秀でありスムーズだ。まだバッテリーを完全に使い切るまでテストしていないが、このモデルは1度の充電で最大80kmの距離をモーターを使って走れると、メーカーは約束している。先に試乗したレビュアーたちは、低レベルのモーターアシストを使っていればバッテリーはもっともつと主張しているが。

2024年に新製品として発売されたLMT’D V2は、ペダルを踏む力を感知するトルクセンサーと、AKM製の静かでパワフルな出力750Wの遊星歯車減速機構内蔵ハブモーターを搭載しており、スムーズでレスポンスの良い走りとともに高い効率と長い航続距離も実現している。
次ページ > 「ライダー・ファースト」のeバイク

翻訳=日下部博一

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事