ひとたび組み立ててしまえば、すぐに乗ることができる。LMT’D V2は、トップチューブをまたいで乗る「ステップオーバー」型と、乗り降りが楽な「ステップスルー」型という2種類のフレームタイプが用意されているが、私はステップスルー型を選んだ。まず、見た目はシンプルでありながら洗練されていてすてきだ。つや消しのブラッシュメタル仕上げが実に気に入った。
そして宣伝のとおり、静かで快適な乗り心地だ。加えてパワーもある。私が住む起伏が多くて常に風が吹いている街でも、まったくもたつくことなく、坂道や向かい風に挑んでいける。同社のこれまでのモデルと同様、加速もブレーキも極めて優秀でありスムーズだ。まだバッテリーを完全に使い切るまでテストしていないが、このモデルは1度の充電で最大80kmの距離をモーターを使って走れると、メーカーは約束している。先に試乗したレビュアーたちは、低レベルのモーターアシストを使っていればバッテリーはもっともつと主張しているが。
2024年に新製品として発売されたLMT’D V2は、ペダルを踏む力を感知するトルクセンサーと、AKM製の静かでパワフルな出力750Wの遊星歯車減速機構内蔵ハブモーターを搭載しており、スムーズでレスポンスの良い走りとともに高い効率と長い航続距離も実現している。