Close RECOMMEND

PICK UP

産業イノベーションと世界の自動車産業に関する執筆を担当。

ウォール街のアナリストの予想を超えた好調を見せた中国市場。GMにとって重要なカギとなる市場だ。
(Courtesy of gm.com)


7月23日、GMが発表した第2四半期決算では、利益率の高いトラックやSUV(スポーツ型多目的車)が北米市場で好調だった。
 
しかし、ウォール街の多くのアナリスト達を驚かせたのは、中国をはじめとするリスクの高い新興市場で、堅調な成績を収めたことだ。

J.P.モルガンのアナリスト、ライアン・ブリンクマンはGMの予想外の好決算について、「ある意味で、ここ数年来で最高」と評価している。全部門で収益が改善しており、特に利益率は北米で10.5%に達したほか、中国でも予想を上回った。景況が悪化している南米での損失は最小限にとどまり、欧州も横ばいだった。

調整後の利払い・税引き前利益(EBIT)は29億ドル(3600億円)で、利益率は7.5%。調整後一株利益は1.29ドルで、アナリストの予想1.08ドル、前年実績の0.58ドルを大幅に上回った。純利益は11億ドル(1362億円)。売り上げはやや落ちて382億ドルとなったが、GMはこれを為替変動によるものと説明。

欧州でのシボレー販売の中止と、ロシアでの業務縮小の影響で、全世界の出荷台数とシェアも小幅ながら低下している。

メアリー・バーラCEOは声明で今決算について「上半期の堅調の要因は、底堅い北米市場で健闘したことに加え、厳しい環境にも関わらず中国市場での強みを発揮したためだ」とした。続けて、「我々の目標は利益と利益率の改善で、計画通りに進行中だ。この状況が続けば、下半期は上半期よりもさらに良くなり、16年までの目標を達成できる」と述べた。同社は16年の北米市場での利益率目標を10%、欧州では収支の均衡を目指している。

今期のキャッシュフローは33億ドル(前年19億ドル)で、市場予想を大きく上回る21億ドルの自社株買いを行った。流動性資金は349億ドル。現金と市場性証券は228億ドル(14年末は252億ドル)。

チャック・スティーブンス副会長兼CFOは「我々の計画は良い結果を残し、事業への意欲をかきたたてくれた」とした上で、「北米と中国での利益率が、GMの収益性の高さを示す今期の業績につながった。今後もこれらのカギとなる市場での良い業績が続くことを期待する」と述べている。

文=ジョアン·ミュラー(Forbes)/ 翻訳編集=加藤雅之

記事が気に入ったら
いいね!しよう

LIKE @Forbesjapan

Forbesjapanを
フォローしよう

FOLLOW @Forbesjapan

あなたにおすすめ

合わせて読みたい