ワークスタイリング主催イベント「Well-Being Days」では、ゲストの登壇者に「幸せに働くために明日からできること」を聞いた。それぞれの答えに、これからのWell-Being実現に向けたどんなヒントがあったのか。ワークスタイリングのこれからの挑戦とともに、紐解いていきたい。
「今の日本で働く人へ、幸せに働くために明日からやってほしいことはありますか」
この問いに対して、前野の答えは「今日から幸せを目指してみようと決意すること」とシンプルだ。幸せの研究は学問として確立しており、追求したいという思いがあれば情報はたくさん得ることができる。まずは、幸せな状態を目指すと決めることがスタート地点だと話す。
米国のウェルビーイングテックについて講演したニレミア・コレクティブ マネージングパートナー、奥本直子は「昨日より1%幸せ、という小さな幸せの種を見つけること」と話す。
「普段話せなかった人とちょっと言葉を交わせた、取引先の相手と気持ちよく雑談ができた。そんな日々の小さな幸せを見つけて感謝できれば、職場での充実感も増すのでは。Well-Beingを達成するためには、何か壮大なことをしなければいけないと思われがちですが、簡単に言えば、心身ともに満足した状態。毎日を気持ちよく暮らせるものやコトを見つけて、感謝して暮らすことが大切だと思います」(奥本)
石川は「笑顔でいることと周りの人に興味をもつこと」の価値についてこう話す。
「笑顔でいることは、努力によってできることだと思っているんです。かつて横浜DeNAベイスターズを短期間で立て直したラミレス監督に、何をやったのかと聞いたら、常に笑顔でいること、必ず相手の目を見て体を向けること、話を聞くことの3つだけ、だと。いつも笑顔の人はつながりの輪が広がっていく。そして相手に目と耳と体を向けて、しっかりと話を聞こうとする姿勢が、チームみんなの幸せな働き方をつくっていくんじゃないかと思います」(石川)
日本の人的資本経営について講演したUnipos代表取締役社長CEOの田中弦は、「手を挙げること」と具体的なアクションを示した。
「手を挙げることを恥ずかしいと思う風潮を、まずは自分が手を挙げることで壊していく。チャレンジできる心理的安全性の高い環境が生まれれば、結果として幸せにつながるんじゃないかと思っています」(田中)




WORK STYLING
https://mf.workstyling.jp/community/
はまだ・けい◎三井不動産ワークスタイル推進部デザインマネジメント、サービスデザイン担当。大手広告代理店メディア新規事業、人事企画を経て、三井不動産入社。社会人の傍ら、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメト研究科で、システムズエンジニアリング、デザイン思考・ワークショップデザインを学ぶ。