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2024.04.25

ワークスタイリングが提案する 「幸せに働く」を実現する「5つのきっかけ」とは

シェアオフィス「WORK STYLING(ワークスタイリング)」を手がける三井不動産。2023年3月には東京ミッドタウン八重洲拠点のオープンとともに、Well-Beingをテーマにリブランディングをした。なぜシェアオフィスがWell-Beingを追求するのか。三井不動産の浜田桂に話を聞いた。


ワークスタイリング東京ミッドタウン八重洲では2024年2月14~15日の2日間、働く人の幸せ・Well-Beingについて考えるイベント「Well-Being Days」を開催した。ワークスタイリングが提案する「5つのきっかけ」の取り組み内容について見ていこう。
「自分を知る」ことと「つながり」を大切にした5つのきっかけ。「つながり」とは、何をしているかではなく肩書を脱いだつながりのことで、「自分を知る」とは、多様な他者と対話し、自分の内面を外の視点を通してメタ認知すること。

「自分を知る」ことと「つながり」を大切にした5つのきっかけ。「つながり」とは、何をしているかではなく肩書を脱いだつながりのことで、「自分を知る」とは、多様な他者と対話し、自分の内面を外の視点を通してメタ認知すること。

レジリエンスを高める
【ゆるくつながる】

多様な人とゆるく広く出会うことで、自分にはない視点に触れ、自分で解決できることや一緒に解決できることに気づき、その結果、レジリエンス(予想外なことに対しての防御力や回復力)を高めることを目指すのが「ゆるくつながる」というテーマだ。

多様な働き方をする人が集まる場所だからこそ、社内外の肩書を脱いだ多様なつながりをもってほしい。そんな想いから生まれたのが、ワークスタイリングのコミュニティづくりの場だ。人と人をつなぐ役割を担うコミュニティマネージャーを配置し、あの手この手でつながりができるようなイベントを仕掛けている。

例えば、隔週木曜日の夕方には軽食を用意して誰でも気軽に会話ができる「Thursday Gathering(サーズデー・ギャザリング)」を開催したり、たばこを吸わない人のたばこ部屋の機能をイメージして、仕事の合間に15分立ち寄ってコミュニティマネージャーやその場にいる人とちょっとした遊び(塗り絵やボードゲーム)をしましょう、というコンセプトで「さぼテリア(サボる+カフェテリア)」という休憩場所もつくっている。

隔週木曜日に開催される「Thursday Gathering(サーズデイ・ギャザリング)」。たまたまその日に出会った会員同士が、気軽に交流できる場所を提供している。

隔週木曜日に開催される「Thursday Gathering(サーズデイ・ギャザリング)」。たまたまその日に出会った会員同士が、気軽に交流できる場所を提供している。

ほかにも、イベントをきっかけにつながり始めたさまざまな企業の35歳以下のメンバーが集まるコミュニティや、「哲学対話」を通してつながったコミュニティもでき始めている。

幸せな働き方のポイントは
“仲間”にある

ワークスタイリング主催のイベント「Well-Being Days」に登壇した、予防医学研究者/公益財団法人Wellbeingfor Planet Earth代表理事の石川善樹は、「幸せに働くためのポイントは『仲間』にある」と話す。
Well-being for Planet Earth 代表理事の石川善樹。

Well-being for Planet Earth 代表理事の石川善樹。

「どんな仕事をなぜするのか、ということも大事ですが、『誰と働いているのか』は特に強く幸福感に影響を与えます。好きな人と一緒なら、何をしていても幸せになりやすいです。それくらい、人間は感情の生き物なんです。また、働く人が幸せを感じやすい組織には、『他己紹介がうまい』という特徴があります。一緒に働いている仲間について、人となりをどれだけ詳しく話せるか。相手を知れば知るほど共感の接点が生まれるので、一緒に働けてうれしい、と思う機会も増えていきます。つながりが希薄になると、自分は今、誰と働いているのかがわからなくなり、幸せを感じにくくなってしまうのです」

幸せの在り方は人それぞれ。多様であることを前提にチームで力を発揮するために欠かせないのは「自分を知り、相手を知ること」であり、それが幸せに働くことにつながっていくという。

「人によって、何がストレスになるかは変わります。新しいことや面白いことが好きな人がいる一方で、安心・安全・前例を好む人がいます。前者の場合、自由度がないことがストレスになり、後者の場合、段取りがないことがストレスになるでしょう。自分はどちらのタイプで、一緒に働く仲間はどうか。それを理解していなければお互い心地よく働くことはできません。人生100年時代。前例やロールモデルを見つけにくい社会だからこそ、楽しそうに生きている先輩をいろんな場所に行って見つけるしかありません。ワークスタイリングのように、いろんなバックグラウンドの人の話を聞ける場所は、つながりをつくる環境としてとても意義深いなと思っています」

課題に向き合う仲間を得る
【仲間と解決する】

このテーマで目指す変化とは、同じ課題をもつ仲間と出会い、多視点で課題に向き合う価値や共感を感じることで、一人では考えられない解決策に気づくこと。この気づきを得ることで解決に向けて仲間と行動できるようになることである。

ワークスタイリングが手がけているのは同じ課題に取り組む「実践コミュニティ(実践共同体)」の提供である。ワークスタイリングの利用者のなかには、従業員の幸せやWell-Beingの推進をミッションにしている人もいるが、正解のないテーマだけにひとりだけで考えるのは難しい。そこで、同じミッションをもっている人同士が集まり、悩みを吐露し合い、共感し合いながら、小さなアクションから試していくという取り組みを進めている。有識者に直接なんでも聞くことができるセッションなども定期開催している。
共通の課題を一緒に解決する「仲間」が集う場としての実践コミュニティを実施。

共通の課題を一緒に解決する「仲間」が集う場としての実践コミュニティを実施。

社内の閉じたディスカッションでは、どうしても「ちゃんと成果は出るのか」「〇〇部門の許可は取ったのか」といった現実的な話が出てきてしまう。しかし、利害関係のない社外の人とのつながりであれば、より自由に、フラットにアイデアを出し合い「とりあえず試してみよう」とアクションを起こしやすい。漠然とした悩みでも話すことができる、共感し合える人のつながりが社外にあることで、ひとりでは考えられない解決策を見つけることができる。

人間味のあるダイアログテーマでお互いを理解しよう

「Well-Being Days」では、実践コミュニティのメンバーが日々悩んでいる課題を有識者に相談するセッションに、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授、前野隆司が登壇。Well-Beingの実現に向けて、先進的な取り組みを行う企業の分析を行っている前野は、伊那食品工業や西精工、ネッツトヨタ南国など全国の中小企業の事例を紹介しながら、幸せな働き方をいかに追求していくか、相談者の悩みに答えていった。

「幸福学」の第一人者・慶應義塾大学の前野隆司教授。

「幸福学」の第一人者・慶應義塾大学の前野隆司教授。

弁護士事務所でWell-Being推進を手がけている実践コミュニティメンバーのひとりは、「所内コミュニケーションを増やしたくて飲み会をしているが、話す人が偏っていてあまりお互いの理解が深まらない」と悩みを吐露。教育系企業の人事担当者からは、「フルリモートで自由な働き方を推奨している一方、組織としての一体感が薄まっていく。個人の幸せと組織の幸せをどう両立させるべきか」と相談が寄せられた。

前野は、抽象度の高い問いについて話し合う時間が大切だと話す。

「幸せの条件を探ろうとすると、『自分を好きだと思うのはどんなときか』『本当にやりたいことは何か』といった質問になり、自己開示をせざるをえない。飲み会で、そんな対話をする時間をつくるだけでお互いの理解は深まります。

また、フルリモートの働き方は相手の悩みを感じとりにくいもの。リアルに会う時間をつくり、五感で相手に触れる機会を設けたうえでオンラインを継続するといいのでは。朝礼や会議の最初の時間に、自分の気持ちを発信する時間をつくったり、『今年の夢』『失敗談』『私の好きなこと』など場がゆるむテーマで話してもらったりするのもやり方のひとつ。人は忙しいと、本質的な話よりも目の前の仕事に目を奪われがちです。人間味のあるダイアログテーマを半ば強制的に話してもらうことで、人と人のウェルビーイングな関係につながります」

【五感で感じる】【気軽に学ぶ】【自分と向き合い、対話する】
それぞれのテーマで目指している変化

「五感で感じる」というテーマで目指す変化とは、五感を使うことで自分にとって何が心地よいのかに気づき、心身がよりよい状態でいられるための改善を行うことだ。ワークスタイリングでは、シェアオフィスのなかのコンタクトポイントを使って、働く人の感性を開くことができないかと考え、オリジナルのマグや、心地よく働くための香りをつくっている。

ワークスタイリングのサービスデザインを手がけてきたワークスタイル推進部デザインマネジメント担当の浜田桂(以下、浜田)は、次のように話す。

ワークスタイル推進部デザインマネジメント担当の浜田桂(あたりカット)

ワークスタイル推進部デザインマネジメント担当の浜田桂

「仕事をしているときって、結局触っているものは、PCか携帯か、飲み物を飲むコップなんですよね。そのどこかで感性を刺激できないか、とオリジナルのマグ『FREEMUG』をつくりました。
集中力を高めたり、リラックスを促す、ワークスタイリングオリジナルの「香り」と「フリーマグ」

集中力を高めたり、リラックスを促す、ワークスタイリングオリジナルの「香り」と「フリーマグ」

熱伝導が計算された素材は、両手で包み込むように持つと、温かい飲み物なら心地よい温もりが、冷たい飲み物ならひんやりと涼しい感覚が伝わってくる。これならば、一息つく時間に、ご自身の感覚に目を向けてもらえるのでは、と考えました。

2017年の事業開始当時から、エントランスにはオリジナルの香りを置いています。リブランディングを機に、エントランスに置くだけでなく、名刺サイズのカードにシュッと吹きかけて、個室や会議室で香りを感じながらお仕事ができる、創造性を高めたり集中力が高まる香りもつくりました」(浜田)

また、月に一度「おつかれハナの日」と称して、シェアオフィス内に花屋を開店し、仕事帰りの利用者にもち帰ってもらうという取り組みも行っている。
月に1度開催される「おつかれハナです」。大切な人や頑張った自分に好きな花を選び、メッセージカードとともにもって帰ることができる

月に1度開催される「おつかれハナです」。大切な人や頑張った自分に好きな花を選び、メッセージカードとともにもって帰ることができる

「お花自体はきれいでも、茎が短かったり曲がっていたりして、本来では市場に出回らないお花を提供している企業さんとコラボして、『おつかれハナです』というサービスをつくりました。

香りやその姿に感性が開くことはもちろんですが、単純にお花をもって帰ってもらうのではなく、カードを添えてもって帰っていただくようにしています。『大好きだよ』とか『いつもありがとう』とか日ごろ言えないことを、『シェアオフィスでもらったんだよ』と言い訳して家族に渡して、会話のきっかけにしてほしい。そんな想いを込めています」(浜田)

そして、「自分と向き合い、対話する」というテーマのイベントやサービスに参加した利用者は、自分と向き合うことで前向きになり、「希望や勇気をもつ」という変化があったという。開始以来、告知するとすぐに満員になってしまう人気のサービス「聴いてくれるワークスタイリング」は、キャリアカウンセラー、コーチング、産業カウンセラーの「聴く」ことに関する3つの資格をすべてもったプロが、「ただ話を聴いてくれるサービス」だ。
話を聞くプロに1時間じっくりと話せる「聴いてくれるワークス タイリング」

話を聞くプロに1時間じっくりと話せる「聴いてくれるワークス タイリング」

「キャリアカウンセリング、といわれると、キャリアのことしか話しちゃいけないと思いがちですが、人の悩みって複合的なんですよね。

だから、全部の資格をもったプロがどんな話でも聴いてくれるというサービスをつくりたかったんです。家族にも友達にも言えない、言いたくない、でも話したい。そういうことを聴くプロに話して明日からすっきりして仕事をしてほしい。自分の話をすることはカタルシス効果といって、心の浄化作用があるという研究もあるんですよ」

また、「気軽に学ぶ」というテーマでは、アートやマネジメント術のワークショップなど、働く人が仕事帰りに手軽に学ぶことができる機会を提供している。


WORK STYLING
https://mf.workstyling.jp/community/


はまだ・けい◎三井不動産ワークスタイル推進部デザインマネジメント、サービスデザイン担当。大手広告代理店メディア新規事業、人事企画を経て、三井不動産入社。社会人の傍ら、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメト研究科で、システムズエンジニアリング、デザイン思考・ワークショップデザインを学ぶ。

Promoted by 三井不動産 / text by Rumi Tanaka / photographs by Yoshinobu Bito / illustrations by Kenji Oguro / edited by Kana Homma

連載

「5つのきっかけ」からデザインする幸せな働き方とは?