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2024.04.25

ワークスタイリングが目指す 一人ひとりが幸せな働き方をデザインする力

シェアオフィス「WORK STYLING(ワークスタイリング)」を手がける三井不動産。2023年3月には東京ミッドタウン八重洲拠点のオープンとともに、Well-Beingをテーマにリブランディングをした。なぜシェアオフィスがWell-Beingを追求するのか。三井不動産の浜田桂に話を聞いた。


2017年にサービスを開始したシェアオフィス、「ワークスタイリング」。24年4月時点で契約企業は約1,000社、全国約150拠点(提携拠点を含むと約550拠点)に展開し、会員数は約28万人となっている。

23年3月からは「すべてのワーカーに『幸せ』な働き方を。」のパーパスを掲げ、Well-Beingを主軸にリブランディングをした。その背景には、シェアオフィスとしての存在意義を考え直す契機があったと、ワークスタイル推進部デザインマネジメント担当の浜田桂(以下、浜田)は話す。

「ワークスタイリングは、日本の働き方を変えたい、という思いから動き出した事業でした。でも、当初掲げていた“働き方に合わせて働く場所を選ぶ時代へ”というコンセプトは、コロナ禍を経て当たり前になりました。これからは、場の提供だけではない価値を提供したい。だとしたら、なんのためにワークスタイリングが存在しているのかをあらためて定義しなければと、部署内で対話をする場をつくりました」

浜田は、大学院でデザイン思考を学んできた。そこで、ワークスタイル推進部でも、デザイン思考を使ったワークショップを実施。ワークスタイリング事業にかかわる全員で「なんのために働くのか」という抽象的な問いへの答えを考え始めた。

「最終的に行き着いたのは、『幸せになりたいから働く』というものでした。そのために私たちが目指したのは、幸せな働き方につながるブランドになっていくこと。一人ひとり違う“幸せな働き方”をどうとらえ、価値として提供していくかを考えました」

幸せな働き方を実現するためにワークスタイリングができること。それは、幸せな働き方の「きっかけ」を提案することだった。

「幸せな働き方を考えるうえで最も大切なことは、一人ひとり違う、ということです。だから、誰にでも当てはまる『幸せな働き方パッケージ』は存在せず、提供できない。唯一できることは、それぞれが幸せな働き方を実現するためのきっかけを、あの手この手でつくっていくことだと考えました。

幸せになる方法がそれぞれ違うのならば、自分の幸せは自分でデザインするしかありません。でも、そもそも自分のことを知っていなければ、どうしたら幸せな働き方ができるのかがわかりませんよね。社内で行ったワークショップでも、最初のころは、自分にとっての幸せとは?

という問いに、みんな戸惑っていました。幸せな状態について目を向ける機会がなく働いてきたのですから、当然のこと。これは、ワークスタイリングの利用者も、さらに日本で働く多くの人も、同様だと考えました」

さらに浜田は、「自分を知る」ことと「つながり」の大切さについて、こう続ける。

「幸せな働き方に目を向けて少しずつ自分を変えていくためには、まず『自分を知る』必要があります。本当の意味で自分を知ることとは、自分の内面を外の視点を通してメタ認知することだと思います。自分をより知るためにも、ひとりの人として、仕事をしている『Doing』の肩書を脱いだ、素の『Being』な状態で『つながり』をもつ機会を提供したいと考えました。実は、たくさんのつながりよりも多様なつながりをもつ人のほうが主観的幸福度が高い、という研究結果もあります。多様なバックグラウンドの人とつながると、自分にはない視点をもったり、何かあったときに解決できる人が身近に見つかったりします。そうすることで、変化の激しい時代に必要だといわれるレジリエンス=予想外なことに対しての防衛力や回復力が高まります」

この「自分を知る」ことと「つながり」を軸につくられたサービスコンセプトが、「5つのきっかけ」だ。「五感で感じる」「ゆるくつながる」「気軽に学ぶ」「自分と向き合い、対話する」「仲間と解決する」というテーマに応じて、プロダクトや、イベントやセミナー、ワークショップを展開している。

「自分を知る」ことと「つながり」を大切にした5つのきっかけ。「つながり」とは、何をしているかではなく肩書を脱いだつながりのことで、「自分を知る」とは、多様な他者と対話し、自分の内面を外の視点を通してメタ認知すること。

「自分を知る」ことと「つながり」を大切にした5つのきっかけ。「つながり」とは、何をしているかではなく肩書を脱いだつながりのことで、「自分を知る」とは、多様な他者と対話し、自分の内面を外の視点を通してメタ認知すること。

「リブランディングから1年。さまざまな取り組みを最初はお試しでやってみて、利用者の皆様の反応を見て改善を繰り返しながらコンテンツをつくってきました。

幸せの追求は、成果や実感が数値化されないところが難しいところです。でも最近では、業界や企業の垣根を越えた若手利用者が定期的に集まるなど、変化も見え始めています。この場できっかけを得て、ひとりでも多くの人が変化に向けてアクションがとれるようになるように、たくさんのきっかけを提案していきたいです」

ワークスタイリングが考える
人的資本経営

社外への発信を続ける一方、ワークスタイリング事業では社内に向けた行動変容にも取り組んできた。事業にかかわるメンバー全員へのワークショップを開催し、なぜパーパスを刷新してサービスを提供するのか理解を深めている。

「ワークスタイリングでは、『新しい体験やサービスに出会う』ことが『ワクワクして幸せを感じる』ことにつながり、『幸せを感じる働き方に気づく』ようになれば『それにむけて少しずつ変化する』という、4つのサイクルを回すことを目指しています。

まずは、サービスを手がける私たち社内の人間が変わらなければいけない。そこで、新しいクレド(行動指針)をつくり、何を変えていくのかを、仲間に向けて言語化し、宣言し、半年後に振り返るワークショップを開き、ワークスタイリングが大事にしている価値を自分事にしていこうと取り組んできました。お客様目線でサービスデザインを進めていくために、UXリサーチャーやクリエイティブディレクターを呼び、実際にプロトタイプで小さく試して、お客様の生の反応を見ながらサービスをつくっていく学びの機会も提供しています」

1年前には、突然幸せを問われても……と戸惑っていたメンバーから、日々のミーティングのなかで「それは幸せな働き方につながらないよね」という言葉が自然と出てくるようになっている。

「幸福学の前野先生(後出)がよくおっしゃっていますが、幸福度の高い社員は、創造性は3倍、生産性は31%、売り上げは37%高いという研究結果があります。一人ひとりのWell-Beingを高めることは、結果的にその企業のパフォーマンスを上げる。人的資本経営、という言葉がよく聞こえてきますが、人の何に投資するのかという答えのひとつが、Well-Beingだと思います。顧客企業に対して、人的資本経営を訴える私たちだからこそ、部署内にワークスタイリング事業で働く人の幸せを考えるというミッションを明確にもっているチームがあります。社内でチームビルディングをしたり、学びの機会を提供するなど、Well-Beingやエンゲージメントを高め、幸せに働くために、たくさんの企業様と同じように日々試行錯誤しています」


WORK STYLING

https://mf.workstyling.jp/community/


はまだ・けい◎三井不動産ワークスタイル推進部デザインマネジメント、サービスデザイン担当。大手広告代理店メディア新規事業、人事企画を経て、三井不動産入社。社会人の傍ら、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメト研究科で、システムズエンジニアリング、デザイン思考・ワークショップデザインを学ぶ。

Promoted by 三井不動産 / text by Rumi Tanaka / photographs by Yoshinobu Bito / illustrations by Kenji Oguro / edited by Kana Homma

連載

「5つのきっかけ」からデザインする幸せな働き方とは?