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2024.05.14 14:15

元ホテルマンが回想するトコジラミの恐怖と対策、ホテル側の苦悩

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以下、ホテル裏話 | なぜ? みんなの疑問を元ホテルマンが暴露 から、一部編集の上紹介する。


パソコンの中にも──


さあ、今年2024年もトコジラミの生息に適した、気温の高い季節がやって来ます。

おそらく見たことも聞いたこともないという人も多いと思います。このトコジラミ(南京虫)は世界中の温帯地域に生息している昆虫なのですが、日本ではそれほど被害の話を多く聞く害虫ではありませんでした。

しかし、最近はネットや口コミでだいぶ知られてきたようにも思います。

大きさはというと、成虫は体長5,6ミリです。これよりもかなり小さい、しかも複数匹確認しているとなると、幼虫であり室内で繁殖している可能性があります。

害虫たる所以は吸血することです。人の血を吸います。夜行性で蚊と同じく人間の吐く炭酸ガス(二酸化炭素)を察知して近づいてきます。そして刺された所は猛烈な痒みを伴います。分類はカメムシ目だそうで、そう言われるとカメムシに容姿は似ている感じです。飢餓にも殺虫剤にも強く、生命力はかなりのものです。英語ではベッドバグ(Bed Bug)と呼びます。

この虫の厄介で大変なところは、平べったい姿を生かして本当に僅かな隙間に潜むことです。だからトコジラミの駆除を自分で行うことが難しいです。

また同じ場所を巣(コロニー)にするとは限らず、その都度動き回ります。

さらに蚊と違って部屋の環境が適していれば部屋の中でどんどん繁殖していきます。とにかくやばい虫です。

ダンボールや本の隙間、コンセント差し込み口やパソコンの中など意外な場所に潜むこともあります。本当に怖い虫なんです。

唯一の救いは翅(はね)が無いこと。そう、飛べないんです。蟻くらいの速度で歩行します。

もしこいつに羽根があってもっと行動範囲が広かったりしたら、人間にとってもっと脅威の害虫になっていることでしょう。

よくカツオブシ虫と混同されますが、飛んでいるのはトコジラミではありません。
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「ホテル裏話 | なぜ? みんなの疑問を元ホテルマンが暴露」 編集=石井節子

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