サムスン会長イ・ジェヨン、初めて韓国一の大富豪に

Chung Sung-Jun/Getty Images

昨今のAIブームにより、サムスングループの中でも、ひときわ輝きを放つ存在であり、売上高ベースで世界最大級の半導体メモリーメーカーであるサムスン電子の株価は急上昇した。その結果、同社の会長を務める李在鎔(イ・ジェヨン)が、史上初めて韓国一の大富豪となった。

同グループの伝説的な会長として有名な父イ・ゴンヒの死去から4年、イ・ジェヨンが韓国で最も裕福な人物となったのはこれが初めてのことだ。イ・ゴンヒは2005年以降毎年のように、韓国版フォーブス富豪リストのトップとして君臨していた。イ・ゴンヒが首位の座を明け渡したのは2008年のたった一度だけで、その年は現代グループのチョン・モンジュンが首位だった(今年のリストでは、チョン・モンジュンは29番目)。

2024年2月、イ・ジェヨンは、2015年に起きたサムスン系列2社の合併に絡む株価操作と不正会計に関する訴訟で無罪を獲得し、長年にわたる法廷闘争から解放されたばかりだ。彼は依然として無罪を主張しているが、検察は今回の判決を不服として控訴している。

2022年、イ・ジェヨンは韓国大統領による特別赦免の対象となり、2017年に下された贈収賄容疑の有罪判決を帳消しにされている。
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2024年版「韓国の富豪ランキング」、首位はサムスン会長で資産1.8兆円

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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